美容室の開業に必要なものリスト|設備から消耗品まで全アイテム徹底解説

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【サロン開業②】サロン開業に必要な設備・備品をリスト化しよう【元リク店長が解説】

この記事を書いた人

saito 齋藤 FreeST COO
美容師専門採用サービスBeauJobアドバイザー
東京・新宿で店長経験
前職:リクルート

東京の美容学校を卒業後大手美容室を1年で退職。転職を繰り返す中でフリーランス美容師、美容室店長、果ては株式会社リクルートで営業まで経験。転職で人生を楽しく成功したタイプの美容師。

現在は共同創設メンバーとして株式会社FreeSTのCOOを務める傍ら、休日に美容師もやるという仕事が人生的な毎日を過ごしている

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サロンの開業には様々な設備や備品が必要です。しかし開業前にはやることが多く、準備の抜け漏れが起こってしまうことも。

こんなお悩みありませんか?
  • 開業に必要な設備や備品がわからない
  • 揃え漏れが心配
  • 予算内で効率よく準備を進めたい

今回の記事では、サロンに必要な設備・備品を洗い出します。開業の一助となれば幸いです。

今回は連載記事の2回目。全4回に分けて開業の準備を理解していきましょう!

この記事を読むとわかること
  • 美容室開業に必要な設備とその選び方
  • 開業準備をスムーズに進めるためのチェックリスト
  • お客様満足度を高めるための工夫とポイント
もくじ

サロンの開業には設備・備品が必要

サロンの開業には設備・備品が必要

サロンを新たに開業する際、お店の運営をスムーズにし、お客様に最高のサービスを提供するためには、さまざまな設備や備品が必要。施術に直接使用する物から、お客様の快適な待ち時間をサポートする物、店舗運営を円滑にするための物まで、多岐にわたります。

たとえばセットチェアはお客様が長時間座るため、快適さはもちろん、デザインや耐久性も考慮したいですよね。また、シャンプー台も同様に、首や背中への負担を軽減する工夫がされているものを選ぶと、お客様にリラックスしてもらえます。ちなみにバックシャンプーはお客様だけでなく、スタッフの方の体をいたわれます。

待合所の椅子や机、雑誌はお客様の待ち時間を快適にするために欠かせません。こちらもデザイン性が高く、快適なものを選ぶと、お店全体の印象が向上するでしょう。

空調設備や音楽を流すスピーカーも重要です。常に快適な店内環境を保ち、リラックスできる音楽を流しお客様に心地よい時間を過ごしてもいましょう。

設備や備品は、単にお店を運営する上で必要な経費ととらえるべきではありません。お客様満足度を向上し、リピートしてもらうためにも一役買ってくれます。それぞれのアイテムを慎重に選び、お店全体でコンセプトに合わせ、統一感を持たせることで、魅力的なサロンを作り上げられます。

揃え漏れが無いようにリスト化しよう

揃え漏れが無いようにリスト化しよう

サロンを開業する際には、様々な設備・備品が必要となります。慌ただしい開業準備期間では細かい点に気が回らず、揃え漏れが起こる可能性も。その解決策がリスト化です。必要なアイテムをひとつずつリストアップしていくことで、購入漏れや準備漏れを防げます。またリスト化し個々の金額を洗い出すことで必要な資金の目途も立ちます。

リストを作成する際には、大きく「必要な設備」と「必要な備品」に分けて考えると、より詳細にリストアップしやすくなります。

「必要な設備」は、セットチェアや鏡台など、お客様の施術に直接関わるものや、店内の空調や音楽をコントロールするエアコンやスピーカーなど、店舗の快適性を保つためのものなど。主に個人で納入・設置が難しい物が含まれます。

一方、「必要な備品」には、ハサミやコーム、ブラシといった基本的な美容道具や、カラー材やパーマ液などの消耗品、さらにはタオルやエプロン、手袋といった衛生管理に欠かせない物など。使用によって内容量が減る、自身で納入できる物が含まれます。

必要な設備

必要な設備

大型器材などの設備は、直接お客様の満足度に影響を与えるため、慎重に選ぶ必要があります。また、自身での納入・設置が難しい物もあるため、サロンの内装工事に合わせて納品できるように手配しましょう。

セットチェア

セットチェアはお客様が最も長く滞在する場所です。セットチェアの快適性はお客様満足度に直結します。快適な座り心地はもちろん、高さ調節がスムーズに行えると、スタッフの方の働きやすさのもつながります。デザインがお店の雰囲気に合っているかなども考慮しましょう。

鏡台

鏡台はお客様が自分自身を見る場所です。また雑誌やお客様のスマホなどを置けるスペースも必須。最近ではコンセント、テレビを見られるディスプレイ、自撮り用に明るさが調節できるライト付きのモデルなどが人気です。

ジュピター(ローラーボール)

ジュピターは、遠赤外線の熱を用いて、パーマ液やカラー剤の薬剤の浸透を良くし、反応を加速させる器材です。最近では薬剤の進化により使われないケースも増えており、なくても問題ない場合があります。自分のサロンで行いたい施術に合わせて検討しましょう。

シャンプー台

シャンプー台は首への負担が少なく、リラックスしてシャンプーを受けてもらえるものを選びましょう。水圧や温度調節が簡単にできる機能も重要です。また、バックシャンプー台はスタッフの方の体を労われるため、採用にも有利に働きます。

冷蔵庫

サロンでは、お客様の待ち時間に飲み物を提供する場合があります。飲料を冷蔵しておくことで、お客様に衛生的かつ冷えた飲み物を用意できます。サイズや容量を考慮して選ぶとともに、エネルギー効率の良いものを選ぶと、電気代の節約にもなります。

カットチェア

カットチェアは美容師が施術中に座るための椅子です。回転機能や高さ調節がスムーズに行えるものを選ぶことで、美容師がより効率的に施術を行うことができます。美容師は立ち仕事であるために、足腰を中心に体に負荷がかかります。カットチェアの導入は従業員満足度を高められるため、離職率の低下や採用に一役買ってくれます。

ワゴン

美容師が必要な道具をすぐに手に取れるワゴンも欠かせません。引き出しや棚が充実しており、移動がスムーズにできるものを選びましょう。ワゴンが無ければスムーズに施術ができず、お客様満足度の低下につながる恐れがあります。

ロッカー

ロッカーはセキュリティと使いやすさを兼ね備えたものを選びましょう。お客様の手荷物を保管するロッカーと、スタッフの方の手荷物を保管できるロッカーの2つを用意できるとベストです。

待合所の椅子

待合所の椅子は、入店したお客様が最初に接する設備です。待合所の印象がサロン全体の印象に影響を与えます。椅子のデザインはお店のコンセプトや雰囲気に合わせて選びましょう。待合所の椅子の座り心地やデザインによってサロンの第一印象が変わります。

待合所の机

待合所の机は、お客様が雑誌を読んだり、飲み物を置いたりするスペースとして使用されます。机の上には最新のヘアスタイルやトレンドを紹介する雑誌を置いたり、お店のメニューやキャンペーン情報を掲示し、待ち時間にお客様が楽しく過ごせるよう工夫しましょう。机の素材や色も、サロン全体が統一感のあるデザインにするためお店の内装や雰囲気に合わせて選びましょう。

エアコン

美容サロンでは、一年を通してお客様が快適に過ごせる温度と湿度を保つ必要があります。エアコンは、お店の広さに合ったものを選びましょう。また、エアコンの位置や風向きも調整し、全体が均等に冷暖房されるよう工夫しましょう。大規模であるほど、エアコンの設置は業者の手が必要になります。内装工事の着工前にはモデルを決定し、設置場所も工事業者の方に相談しておくとスムーズです

BGMを流すスピーカー

サロンで流れるBGMは、お客様とスタッフにとっての心地よい空間を演出します。BGMの選曲も大切。季節や時間帯、お客様の年齢層などを考慮しましょう。YouTubeから流せばいいやと思っていたら再検討を。事業用の音源はUSENなど、胸を張って流せるものを選びましょう。

必要な備品

必要な備品

カラー材・パーマ液

カラー材やパーマ液は施術に使用する消耗品です。サロンのコンセプトやお客様のニーズに合わせて選びましょう。品質の良いものを選ぶことで、仕上がりの満足度を高めることができます。しかし、コストと品質はある程度比例するもの。少しでも節約したいと思った方はこちらの記事をご覧ください。

スタイリング剤

スタイリング剤は髪をセットする際に使用します。ワックスやムース、スプレーなど、様々な種類があります。サロンは身だしなみを整えるために来る場所です。お客様の望むセットに応えられる用に、多種多様なスタイリング剤があると良いでしょう。

手袋

手袋はカラーリングやパーマの際にスタッフが使用する消耗品です。サロンで使用する薬剤は一般家庭で使用する物に比べはるかに強力。薬剤から手を守るために必要になります。美容師の悩みの種である手荒れからスタッフの方を守るためのも、粉の有無などから選定する必要があります。

ペーパー

ペーパーはカラーリングやパーマの際に使用する消耗品です。髪を分ける際や、薬剤が他の髪につかないように保護するために使用します。こちらも忘れがちですが無いと困る備品の筆頭です。必ず用意しましょう。

パーマロッド・輪ゴム

パーマロッドは髪にカールを付けるために使用する道具です。様々な太さや長さがあり、お客様が希望するパーマの種類に合わせて選ぶことができます。

輪ゴムはパーマロッドを固定するために使用します。「後で買えば良いや」と思いそのまま忘れてしまいがちですが、無いと困る備品の筆頭です。忘れずに準備しましょう。

イヤーキャップ

イヤーキャップは耳を保護するための備品です。カラーリングやパーマの際に薬剤が耳につかないようにするために使用します。

シャンプー・トリートメント

シャンプーはターゲットとするお客様の髪質や頭皮の状態に合わせて選ぶことが重要です。そして最近のトリートメントは髪質改善がトレンド。アレルギー反応が起こりづらい物や、香りが良い物、オーガニックな物まで多種多様にあるため、予算やサロンのコンセプトに合わせた物を選びましょう。

ストレートアイロン・コテ(カールアイロン)

狙い通りのお客様ばかりが来店するわけではありません。ストレートアイロンは温度調節機能がついているものを選ぶと、様々な髪質に対応することができます。

カールアイロンは髪にカールさせる際に使用するヘアアイロンです。太さや強さはサロンのコンセプトや行いたい施術との兼ね合いで選ぶといいでしょう。

シザー

シザーは美容師の命とも言える備品。一度床に落としてしまえば、専門の業者に調整を依頼しなければならないほど繊細です。価格や寿命はピンキリで、最近ではハイエンドモデルまで利用できる、シザーのサブスクリプションもあります。

コーム(クシ)・ダッカール

コームには様々な種類があり、メモリが付いている物のような機能面や、金属性や木製などの素材面でも違いがあります。おおむね美容師個人単位で用意する物ですが、大口のロットで発注し、自由に使えるサロンもあるようです。

ダッカールは髪を留めるために使用します。様々なサイズがあるため、来店する可能性のあるお客様全体に対応できるように揃えておきましょう。

タオル

吸水性が高く、肌触りの良いものを選びましょう。一度使うたびに洗濯をする必要があります。洗濯・乾燥・たたむ・収納という4工程を省くため、タオルのリースを選ぶサロンも多いようです。

手鏡

手鏡はお客様に仕上がりを確認してもらうために使用します。持ちやすく、大きめのものを選ぶと良いでしょう。お客様が見やすいというのも重要ですが、スタッフの方が持ちやすく軽量であると、従業員満足度の向上につながります。

洗剤

洗剤は道具や床、サロン内の清掃に使用します。サロン内を清潔に保つためには欠かせません。お客様が快適にくつろげるサロンはリピート率が上がります。床や備品が不潔な空間では、お客様はくつろげません。また、美容師はお客様との距離が非常に近い接客業です。不潔な空間にいる美容師に、自身のビジュアルを任せたくはないですよね。

石鹸

石鹸はお客様の安全を守るうえで美容師の衛生管理に必須です。また、頻繁に水を使用する美容師は、手荒れがメジャーな悩み。できるだけ肌に優しいものを選ぶと従業員満足度に繋がります。

お客様が使う備品

雑誌

雑誌はお客様が待ち時間や施術中に楽しむための娯楽です。トレンドが重要な美容業界において、過去の号を置き続けるのは悪印象。最新のものを用意し、様々なジャンルを揃えると良いでしょう。最近は電子書籍という選択肢もあるので、検討してみるといいでしょう。

ティッシュ

ティッシュはお客様やスタッフが使用する消耗品です。なるべくなら各席に一つはおきたいところ。使用期限もない備品のため、資材置き場のスペースが許す限り在庫を持つようにしましょう。

清掃具

清掃具はサロン内を清潔に保つために使用します。サロンでは一回の施術で大量の髪の毛が床に落ちます。モップやほうき、ちりとりなど、基本的な清掃道具を揃え、常にサロンが清潔な状態でいられるようにしましょう。

傘立て

傘立ては濡れた床でお客様が滑って転ばないようにサロンの入口付近に置き、サロンの床に傘からの水滴が落ちないようにしましょう。

ハンガー

ハンガーは上着を掛けるために使用します。サロン内に十分な数を用意しておく必要があります。最低でも席数+待合所に入れる人数分だけでなく、バックヤード用にスタッフの方の人数分は用意しておきましょう。

飲料

飲料はお客様へのおもてなしとして提供します。冷たいものと温かいもの、両方を用意しておくと良いでしょう。

お客様満足度を上げる「あったら良いな」

お客様満足度を上げる「あったら良いな」

お客様がサロンを訪れた際、快適で満足度の高い時間を過ごしてもらうためには、基本的な設備や備品だけでなく、「あったら嬉しい」サービスやアイテムも重要です。直接的な収益に繋がるわけではありませんが、リピート率の向上や口コミでの好評価を得るためには欠かせない要素と言えるでしょう。

電子書籍

雑誌も良いですが、最近ではタブレットなどを利用して電子書籍を提供するサロンも増えています。ジャンルや新旧のバリエーションが豊富で、常に最新の内容を提供できるのが大きな利点です。また、紙の雑誌と違い、スペースを取らずに済む点や、雑誌を選ぶ手間がかからないなど、サロン側へのメリットも多数あります。

キャッシュレス決済

キャッシュレス決済の導入は、お客様の利便性を向上させるとともに、現金管理の手間を減らすことができます。クレジットカードはもちろん、スマホ決済など様々な支払い方法を取り入れることで、より多くのお客様に対応することが可能となります。またレジ締めや両替というサロンオーナーにとって面倒な作業を省く手助けにもなります。

ウォーターサーバー

ウォーターサーバーを設置することで、常に新鮮でおいしい水を提供できるほか、熱湯を出せるウォーターサーバーであれば、コーヒーや紅茶、スープなどのHOT飲料をお客様に提供できます。冬はもちろん、夏でもエアコンで寒くなってしまったお客様にとっては非常にうれしいサービス。お客様満足度の向上につながります。

まとめ

サロンを開業するにあたっては、多くの設備と備品が必要となります。設備・備品はサロンの運営、お客様満足には絶対欠かせない要素です。セットチェアや鏡台、シャンプー台などの基本的な設備から、スタイリング剤やタオルといった消耗品、さらにはお客様の快適性を向上させる電子書籍やキャッシュレス決済といったサービスまで、幅広く用意する必要があります。

サロン開業は大変な作業ですが、しっかりと準備をしておけば、成功への道は開けます。この記事が皆さんのサロン開業にお役立ていただければ幸いです。

よくある質問

サロン開業にかかる費用はどれくらいですか?

サロンの規模や立地によって大きく変動するため断言はできませんが、一人サロンをミニマムで開業する場合は最低でも500~600万円ほど、複数人でのサロンを好立地で開業する場合は最低でも1,500~2,000万円ほど必要になります。一人サロン開業に向けた資金の記事もありますので、読んでいただければ幸いです。

開業場所はどのように選ぶべきですか?

サロン開業に対する思いや、作りたいサロン像によって変わりますが、共通して言えるのは開業資金とコンセプト設計、競合店の有無を調査する必要があることです。それぞれのバランスを取れる場所が理想的な出店エリアです。

開業に向けて何から始めるべきですか?

ご自身が美容師でありオーナーを務め、2人以上の美容師が常勤するサロンを開業する場合は、まず最初に管理美容師の資格を取得しましょう。3年以上の勤務経験と講習会の参加が条件となっており、講習は3日間で18時間、講習後のレポートによって合否が決まります。開業にあたっての大まかな流れを書いた記事もありますので読んでいただければ幸いです。

開業後の集客方法は?

基本的にはホットペッパービューティーやminimoなどの集客サイトと、InstagramなどのSNSがお勧めです。インターネットなどの情報ではホットペッパービューティー不要論も見かけますが、あくまでご自身で集客とサロンのブランディングが確立できている場合の話です。基本的には予約数や登録者がトップクラスのホットペッパービューティーがお勧めです。

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