美容師が独立したら年収はいくらになる?開業費用と収入をもとに美容師が解説!

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美容師が独立したら年収はいくらになる?

この記事を書いた人

saito 齋藤 FreeST COO
美容師専門採用サービスBeauJobアドバイザー
東京・新宿で店長経験
前職:リクルート

東京の美容学校を卒業後大手美容室を1年で退職。転職を繰り返す中でフリーランス美容師、美容室店長、果ては株式会社リクルートで営業まで経験。転職で人生を楽しく成功したタイプの美容師。

現在は共同創設メンバーとして株式会社FreeSTのCOOを務める傍ら、休日に美容師もやるという仕事が人生的な毎日を過ごしている

\年収800万円の到達方法/

美容師としての夢である独立を考えていませんか?この記事では、美容師が独立した際の年収や開業費用、収入を上げるためのポイントについて解説します。

こんなお悩みありませんか?
  • 独立したいが、収入が不安
  • 開業にどれだけ費用がかかるか知りたい
  • 収入を安定させる方法がわからない

独立に向けた万全の準備や知識を蓄えることこそが成功への道筋になります。自信を持って新たなステージに進みましょう。

この記事を読むとわかること
  • 美容師が独立した際の年収の目安
  • 開業にかかる具体的な費用
  • 収入を増やすための具体的な方法
もくじ

美容師の平均給与は約326万円

美容師の平均給与は約326万円

厚生労働省の令和4年度統計によると、美容師を含む生活関連サービス業の平均年収は326万円。この数字を掘り下げてみましょう。

アシスタントは平均よりも安い

美容業界において、アシスタントの給与は一般的に美容師の平均給与よりも低くなります。これは、アシスタントが美容師としての技術や経験を積んでいる途中であるためです。

アシスタントの給与は、地域やサロンの規模によって異なりますが、多くの場合、月給は15万円から20万円程度に設定されています。年収に換算すると、約180万円から240万円となり、美容師の平均年収326万円に比べると明らかに低い水準です。

アシスタントは、技術習得のための実践的なトレーニングを受けながら働くため、初期の低収入はキャリアアップへの投資と捉えられがちです。

一般的な会社員よりも平均給与は低い

美容師の平均年収は約326万円であり、これは一般的な会社員の平均年収と比較して低い傾向にあります。日本人の平均年収は約443万円(国税庁による)であり、美容師の平均年収はこの数値より約117万円低いことになります。

また、美容師は技術力や集客能力が直接収入に影響するため、個々の能力や経験によって収入に大きな差が生じることも一因です。

自分の美容室を持つために独立にかかる費用は?

自分の美容室を持つために独立にかかる費用は?

フリーランスとして独立する場合の初期投資はほとんど不要ですが、一人美容室を開くとなれば話は別。約500万円~が相場になっています。

一人美容室の出店なら約500万円~

独立して一人美容室を開業する場合、出店に必要な初期費用は約500万円からとされます。この金額は物件の賃貸契約、内装工事、必要な設備の購入、開業に伴う各種手続きの費用などを含んでいます。

ただし、立地や店舗の規模、内装のデザインによって費用は大きく異なります。こだわれば2,000万円を要するケースも。また、開業初期は集客が困難です。

計画通りの売上が見込めない場合もあるため、資金計画は慎重に立てる必要があります。初期費用に関して詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

事業計画上、コストは設備資金と運転資金に分かれる

融資を受ける際には事業計画書の提出が必要です。記入する費用は設備資金と運転資金に分かれます。

事業計画書について詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

形として残るものが設備資金

設備資金には、サロンの物件取得費や内装費、美容機器の購入費などが含まれます。これらは一度投資すれば長期にわたって使用できるため、初期投資として大きな出費となりますが、サロンに不可欠な設備です。

特に内装には、お客様に快適な空間を提供し、店舗のブランドイメージを高める役割があります。したがって、設備資金はサロンの魅力を左右する要素となります。

形にならない固定費・変動費が運転資金

運転資金は、サロンの日々の運営に必要な資金であり、家賃や光熱費、広告宣伝費、材料費などが含まれます。これらの費用や出費の重みは売上や業績に応じて変動するため、運営の効率化やコスト管理が重要となります。

特に広告宣伝費は新規集客力に直結するため、戦略的な予算配分が求められます。広告宣伝費が逆ザヤになる、高い家賃を払っているのにお客様が来ないという場合はサロンコンセプトからの見直しが必要かもしれません。

設備資金

それでは設備資金に計上する費目から見ていきましょう。

物件取得費

美容室を開業する際の最大の初期投資の一つが物件取得費です。立地選びはサロンの成功に直結するため、交通の便が良く、目立つ場所を選ぶことが重要です。しかし、これらの条件を満たす物件は高額になりがち。

賃貸の場合、敷金や礼金、保証金などの初期費用に加え、家賃の支払いが継続的な負担となります。物件取得費はサロンの収益性に大きく影響するため、予算と将来の売上予測を慎重に検討する必要があります。

家賃にして4~5か月分が一括で必要となる点を覚えておきましょう。

内装

サロンの内装は、顧客体験を高め、店舗のブランドイメージを確立する上で重要です。内装費用はデザインの複雑さや使用する素材によって大きく変動します。

シンプルな内装であれば比較的低コストで済みますが、特徴的なデザインや高品質な素材を使用すると費用は高額になります。コンセプトがしっかり決まっていれば、内装にやたらとお金をかける必要はありません。

コンセプトの大切さを述べた記事がありますので、興味がある方はご一読ください。

とはいえある程度は内装に投資する必要があります。お客様がリラックスできる空間を作ることで満足度を高め、リピート率を上げることができます。最初はお客様の満足度を損ねない最低限の改装にとどめ、徐々に豪華にしていくこともできます。

薬剤などの材料費(売上比10%)

美容室の運営には、カラーやパーマ、トリートメントなどの薬剤や消耗品が必要です。これらの材料費は売上に比例して変動するため、売上比で10%程度を目安にするのが一般的です。

材料の質はサービスの質に直結するため、低コストを優先する場合でも品質には妥協せず、効率的な仕入れ方法を模索することが重要です。また、無駄な在庫を抱えないよう、適切な在庫管理が必要です。

最も効率的に材料を調達できる方法を、常に複数社で検討するようにしましょう。

運転資金

家賃(売上比10%)

家賃はサロンの運転資金における重要な固定費の一つです。売上に比例して家賃が変動することは少ないため、売上の10%程度を目安に家賃を設定するのが望ましいでしょう。

家賃は客単価が上がり、収益性が高まれば比率がどんどん下げっていきます。最初は10%を目安に計画を組み、徐々に比率を落としていきましょう。

広告宣伝費(売上比10%)

広告宣伝費は新規集客やブランド認知度の向上に不可欠です。この費用も売上の10%、多くても15%程度を目安にするのが一般的です。広告費をケチってお客様が来なければ、家賃や光熱費などが経営を圧迫します。

まずはホットペッパービューティーとGoogleマイビジネスなど、利用するお客様が多いサイトから作り上げていきましょう。

生活費・人件費(30%)

独立後の生活費も重要な運転資金の一部です。特に開業初期は売上が安定しないため、個人の生活費を含めた総合的な資金計画が必要です。

人を雇う場合はさらに売上の30%程度が人件費になることが一般的。人を雇う場合には、従業員の手取り給与だけでなく、社会保険への加入なども必要になります。

働き方別の収入相場は?

働き方別の収入相場は?

美容室の客単価は4,000~5,000円台が最も多く、それ以上価格帯での利用者も多い(出典:厚生労働省)ことから、平均客単価は5,000円~6,000円程度になるとみられます。その上で目指す収入と必要な集客数を見積もってみましょう。

一人美容室の場合売上の55%程度が収入になる

独立して一人美容室を経営する場合、売上の約55%が収入として見込めます。この収入は、サロンの運営コスト(家賃、光熱費、材料費、広告費など)を差し引いた後の金額です。

一人美容室の場合、人件費がかからないため、売上の大部分が収入となります。しかし、サロンの立地やサービス内容、顧客層によって収益は変動します。

年収の目安

月商50万円の場合330万円
月商75万円の場合495万円
月商100万円の場合660万円
月商150万円の場合990万円
月商200万円の場合1,320万円
月商300万円の場合1,980万円

美容師の平均年収が326万円であることを加味すると、一人美容室では月商50万円を上回りたいですね。月商50万円の場合、客単価を6,000円と見積もると、月間83人のお客様が必要です。

従業員を雇うなら売上の20%程度が収入になる

従業員を雇うことでサロンの規模を拡大し、より多くのお客様を受け入れることができます。しかし、これには人件費が伴い、結果として収入が売上の約20%に減少することが一般的です。

従業員の採用は、サービスの質や顧客満足度を高める上で重要ですが、同時に人件費管理が経営の鍵となります。スタッフの能力開発やモチベーション管理によって、多店舗展開を視野に入れた育成を心がけましょう。

年収の目安

月商100万円の場合240万円
月商200万円の場合480万円
月商300万円の場合720万円
月商400万円の場合960万円
月商500万円の場合1,200万円

月商200万円の場合、客単価を6,000円と見積もると、月間333人のお客様が必要です。この時点でスタイリストが3名は必要でしょう。

シェアサロンでは売上の80%程度が収入になる

シェアサロンの場合、売上の約80%が収入として見込めます。シェアサロンは、美容室のスペースや設備を複数の美容師で共有する形態で、各美容師は個々の売上から一定の割合か時間当たりの使用量をサロン運営側に支払います。

固定費用が分散されるため、個々の美容師にとっての収益率が高くなります。夢のある話に見えますが、シェアサロンはサロンの看板を持たず、個人の集客力でお客様を捕まえる必要があります。

収入の目安

月商50万円の場合480万円
月商75万円の場合720万円
月商100万円の場合960万円
月商150万円の場合1,440万円
月商200万円の場合1,920万円

一見魅力的なシェアサロンですが、お金を稼げるだけはありません。スペースを共有するという構造から生まれるトラブルもあるため、しっかり理解しておきましょう。

まとめ

美容師として独立する際には、アシスタント時代の平均年収や一般会社員との収入差を把握した上で収入目標を立てましょう。

動き始めたら、まずは開業に必要な費用の内訳を理解することが重要です。独立初期の出費は設備資金と運転資金に分けられ、物件取得費、内装費、材料費などが必要です。また、売上の一部を家賃や広告宣伝費、生活費に充てる必要があります。

一人美容室、従業員を雇う場合、シェアサロンといった異なる働き方によって収入の相場も変わります。美容師としてのステップアップを考える場合は、自己資金やコンセプトに応じて戦略を決めましょう。

よくある質問

美容室を独立開業する際の最適な立地はどこですか?

一般的には、人通りが多く、交通の便が良い場所が最適です。商業施設や住宅地の近く、または駅から近い場所が顧客獲得に有利とされています。家賃の予算内でターゲットとするお客様が多く訪れるエリアを選ぶことが重要です。

美容室開業において、最も重要な設備投資は何ですか?

最も重要な設備投資は、サロンのコンセプトや目指すサービス品質によって異なりますが、一般的には高品質な美容機器や快適な顧客用チェア、清潔感のある内装などが挙げられます。これらは顧客満足度を高め、リピート率の向上に直結します。

独立後の集客にはどのような方法が効果的ですか?

効果的な集客方法には、ホットペッパービューティーなどを活用した集客サイトへの掲載、インスタなどを用いたSNSマーケティング、地域コミュニティへの参加、既存顧客からの紹介、チラシやポスターを使った地域密着型の宣伝などがあります。

また、特別なキャンペーンや割引サービスを提供することで新規顧客を引き付けることも有効です。

美容室経営において、収益を最大化するための重要なポイントは何ですか?

乱暴な話、単価を上げるか集客数を増やすしかありません。しかし、単価と集客数は相反する要素ではないため、コンセプトと技術、宣伝の打ち方次第では両立が可能です。

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