この記事を書いた人
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写真はサロンの雰囲気や、サービスのクオリティ、技術の高さをお客様に伝えることができます。しかし、どのように撮影すれば効果的か悩んでいる方も多のではないでしょうか。
- 集客に効果的な写真が撮れない
- 写真のクオリティが低く、サロンの魅力が伝わらない
- 必要な機材や撮影のコツが分からない
写真を通じてサロンの魅力を最大限に引き出し、お客様を魅了するためのテクニックやコツ、おすすめの機材やソフトもご紹介します。写真を活用して、サロンのブランド価値を高め、お客様を増やしましょう。
- サロンのコンセプトに合った写真の撮り方
- 効果的な写真撮影に必要な機材とその使い方
- 集客に繋がる写真の表現方法と注意点
写真の撮り方が集客に重要な理由は?


写真の撮り方と表現は、サロンの集客に大きく影響します。写真はサロンのコンセプトや技術を「視覚」で伝える方法であり、お客様が持つのサロンへの第一印象を形成します。良い写真はお客様の心を掴み、サロンへの興味や信頼を生み出します。視覚から受ける情報は人間の脳に直接作用し、文字や言葉よりも記憶に残りやすいと言われています。
サロンは表現出来るスタイルを伝える事が重要
サロンの集客にとって、能力や提供するサービスを正確に、かつ魅力的に伝えることが必要となります。サロンの得意なスタイルや技術、コンセプトを明確に表現し、お客様にイメージさせることで来店を促せるのです。例えば、ハイトーンカラーを得意とするサロンは、暗い髪色の写真ではなく明るい色のミルクティーカラーやホワイトベージュなどの写真を使用すると、お客様がサロンの特色や得意技術を正確に把握できます。
ポイントは、表現されるスタイルや技術が実際と一致することです。お客様は写真と同じスタイルを期待してサロンを訪れるため、写真がサービスや技術と乖離していると、お客様の信頼を失う可能性があります。また、サロンの信頼性も低下し、結果としてリピーターの減少や新規集客にも影響を及ぼします。
写真は再現性を証明できる
写真を通して施術の結果を正確に表現することで、お客様の期待とサロンのサービスが一致し、お客様満足度の向上に繋がります。長期的なお客様との関係構築や、口コミによる新規集客においても極めて重要です。写真によりスタイルの再現性を出来れば出来るほど、お客様の信頼は深まり、サロンにとってのブランド価値も向上します。
逆に言えば、再現性のなさはお客様の信頼を失うきっかけになります。キレイだからと言って自分で施術を行っていない写真を掲載した場合、お客様が同じスタイルを望まれた際に、写真通りのスタイルに近づけるのは非常に難しいためお断りすることになります。仮に施術を行ったところで、お客様が望むスタイルにならずに信頼を失いかねません。写真は自分で施術を行い、撮影した写真を使うようにしましょう。
サロン集客に効果的な写真とは?


集客に効果的な写真とは、サロンのブランドやコンセプトをお客様に伝えられる写真です。写真はサロンの独自性を強調し、お客様に興味や期待を持ってもらうためのきっかけになります。写真はサロンが他店との差別化をするための重要なポイント。サロンのホームページやSNS、集客サイトでの写真は、オンラインでの集客において不可欠です。
店舗のコンセプトに合わせて撮影する
写真にサロンのコンセプトや価値観を反映することで、サロンが持つ独自の価値や技術をお客様が視覚的に捉えることができ、お客様にサロンを理解してもらえます。
ここで重要なのは、写真がサロンのコンセプトやブランドイメージに一致し、お客様の期待と違和感なく結びつくことです。例えば、ナチュラルでオーガニックなサロンであれば、自然光を活かし清潔で柔らかかな印象の写真を採用すると良いでしょう。これにより、お客様はサロンに対して信頼と期待を持ち、サロンを選ぶ際の強力な判断基準となります。
施術の再現性を表現する
施術の再現性を表現した写真は、サロンの技術力を証明できるため、お客様との信頼を築く手段にもなります。特にビフォーアフターの写真は、サロンの施術による変化や効果をお客様に理解してもらえるため、関心や信頼を持っていただくことができます。
具体的には、同じアングルからのビフォーアフター写真を複数用意し、施術による具体的な変化や改善を視覚的に提示することで、施術の効果をお客様に直感的に理解してもらい期待感を抱かすことができます。
写真に統一感を持たせる
写真に統一感を持たせることで、サロンのコンセプトを明確に伝えることができます。コンセプトを明確にすることでターゲットとなるお客様を明確にできます。具体的なお客様像があることで広告を出す際の方針になり、刺さる文言や写真を使いお客様の興味を引くことができます。
反対に統一感に沿わない写真を使うと、サロンのコンセプトがぶれてしまうため、お客様が見た際に違和感を持ってしまいます。小さな違和感が積もることでサロンページからの離脱が起こりかねません。また、コンセプトは言い換えるならば強みです。強みがぶれてしまえばお客様に対して刺さる広告にならず、集客に悪影響をもたらします。
写真撮影に必要な準備とは?


集客に効く写真の撮影には、細部にわたる計画と準備が必要です。具体的には、サロンのコンセプト明確化、お客様からの撮影許可を得る、適切な背景の選定が含まれます。準備の全てが、写真のクオリティを保ち、サロンの特性やサービスの品質をお客様に伝える基盤となります。
コンセプトを洗い出す
コンセプトの明確化は、写真を掲載する際にサロンの雰囲気や特性を正確に表現し、お客様に対して刺さるメッセージを伝えるのに不可欠です。お客様の心にサロンのイメージを、正確かつ効果的に刻み込むことができます。
サロンのコンセプトを明確にすることで、統一感のある写真が撮れ、サロンのブランドイメージが強化されます。コンセプトに基づいた照明、角度、構図を選ぶことで、「お客様に伝えたいことが」一貫した写真を撮影することができます。
つまり、「コンセプトを明確化する→写真の方針が決まる→統一感のある写真を使う→コンセプトの明確化」というループができるのです。このループがお客様に刺さる広告を生み出すカギとなります。


お客様に撮影・掲載許可をもらう
お客様の許可なく写真を撮る・掲載することは、法律違反であり、お客様との信頼関係を損なう行為です。トラブルを避けるためのも、撮影前には必ずお客様から許可を得ましょう。お顔の映らないバックスタイルでも必ず許可を取りましょう。
撮影は施術後急に許可を得るよりも、事前にお客様の同意を得ることで、撮影時の緊張を和らげ、より自然な表情やポーズを撮影できます。反対に掲載は、多くの方の目に触れるため、撮影前に申し出ると断られたり緊張させてしまいます。写真の撮影後に掲載許可を取ることをお勧めします。
ノイズのない背景を選ぶ
背景は、写真の主役を際立たせるために重要です。不要な物が入り込むと視覚的なノイズとなり、見る方の注意を散らしてしまいます。写真の主役はあくまでも髪の毛のため、シンプルで落ち着いた背景を選びましょう。
背景の選定においては、その背景がサロンのブランドやコンセプトと合致することも重要です。写真からサロンの特色が一貫して伝わり、お客様に深く印象づけることができます。透明感を出すならホワイト、エッジのきいたデザインカラーならブラックみたいなイメージです。
注意点として、シンプルだからと暗い背景を選ぶと髪の毛が黒に溶けてしまい、逆に見づらくなってしまう場合も。ハイトーンカラーであれば問題ないですが、髪色によって背景を変える手間がかかる他、写真の統一感が失われてしまいます。なるべく髪色に影響されない背景を選ぶと良いでしょう。
やりがちなNGポイント


サロンが写真撮影を行う際、避けるべき典型的なミスがあります。写真の品質や表現力を損なうだけでなく、サロンのブランドイメージやお客様の信頼を低下させる可能性があります。
奇抜な写真を撮ろうとしてしまう
奇抜な写真は一見魅力的に見えるかもしれませんが、たいてい逆効果です。写真はサロンのコンセプトと技術力を正確に伝えるためのツールです。奇抜な写真は、技術を正確に伝えられず、お客様の信頼を損なう可能性があります。特に色付きのライトを使った写真は髪色を正確に表現できません。
多くのお客様は、安心感や信頼を重視します。安心してサービスを受けられるサロンを求めるお客様にとって、過度に奇抜な写真はサロン選びの際、マイナスな印象を持つポイントとなります。
写真を加工しすぎてしまう
写真加工も適度に行えば効果的ですが、過度な加工はお客様の信頼を失う原因となります。加工された写真を見て来店されたお客様の期待と、実際の施術後でギャップを生み、結果としてお客様の不満や不信感を招きます。
正確な表現はお客様の信頼を築き、長期的な関係の構築につながります。キレイな写真を掲載するのは大切ですが、現実とかけ離れない、自然な美しさを引き出すことが重要です。
寄りすぎた写真を撮ってしまう
写真撮影時に寄りすぎてしまうと、細部を確認できます。しかし、お客様はサロンが提供するスタイルの全体感やバランスを把握しにくくなり、サービスの内容やクオリティを正確に理解できません。
また、iPhoneで撮影をする場合、カメラを起動した際の状態では多少広角になっています。寄りで撮影すると写真がゆがんでしまうことがあります。できれば距離を開けてズームでの撮影をお勧めします。
全体像をしっかりと捉え、それを基に細部の美しさを強調することで、バランスの取れた、魅力的な写真が撮れます。そこでようやくお客様はサロンの提供するサービスやスタイルの真価を正確に把握できます。
クセのある影の使い方をしてしまう
影の使い方にクセがあると、写真全体のバランスが崩れ、主役が伝わりづらくになります。また、クセのある影の使用は、サロンの技術力や写真の再現性に疑問を持たせ、お客様の信頼を損なう可能性があります。
具体的な例を挙げると、真横からライトを当てて影を作ろうとすると、男性のカッコいいスタイリッシュな写真は撮れますが、女性の可愛らしい雰囲気は出しづらくなります。
影の使用は、写真に深みや立体感を与え、写真のクオリティをアップさせますが、適切に使用することが重要です。自然でバランスの取れた影の使用で、サロンの良さを表現しましょう。
写真を撮るコツ


サロンの写真撮影においては、特定のテクニックやコツを活用すると、より魅力的な写真を撮影することができます。ここでは、適切なシャッタースピードの選定や、レンズの選択、ポートレートモードの利用などについて紹介します。
少し遠め!基本は引きで撮ろう
引きで撮ると、スタイルの全体像を捉えられます。引きで撮るとお客様はサロンが提供するスタイルのバランスや全体を正確に把握できます。適切な距離からの撮影は、ヘアスタイルの細部だけでなく、全体の美しさやバランスもお客様に伝えられます。
また、引きで撮影することで様々なサイズに対応できます。ホットペッパービューティーのスタイル写真は3:4か4:3が基本となります。Instagramの投稿写真のサイズは1080×1080㎰です。引きで撮影しトリミングすることで、異なるサイズに対応できます。
広角モードは使わないで撮ろう
広角モードは基本的に人物撮影に向いていません。サロン内のように近距離で撮影する場合は特に気を付けましょう。
広角モードを使用して撮影をすると、写真に歪みが生じ、施術後のスタイルを正確に伝えられなくなります。なるべく広角を使わなくても良い距離まで離れましょう。
広角モードを避け、通常モードでの撮影を心掛けることで、サロンが提供するスタイルのクオリティをお客様に伝えることができます。お客様の期待とサロンのサービスが一致しすることで、お客様満足度が向上します。
シャッタースピードに気をつけよう
シャッタースピードが遅すぎると、写真がぶれてしまうことがあります。フルオートモードで撮影をする場合でも、部屋の明るさなどによりシャッタースピードが1/50や1/30程に遅くなっていることがあります。最低でも1/125ほどで撮影するようにしましょう。
また、シャッタースピードの選定は、写真の明瞭度やシャープネスに大きく影響します。適切なシャッタースピードを選ぶことで、動きのあるスタイルでもハッキリとした写真を撮ることができます。特に、細部のディテールを強調したい場合には、シャッタースピードの調整が重要となります。
iPhoneのポートレートはイマイチ?
お手軽におしゃれな写真が撮れるポートレート機能。最近のiPhoneはカメラの性能が良く、私のサロンでもスタイル写真の撮影にiPhoneを使用しています。しかし、ポートレート機能で撮影した写真を掲載するのはお勧めできません。
ポートレートはメインとなる被写体以外の背景をボケさせることで、写真の主役を際立たせられる、一見するとサロンページ向きの機能に思えます。しかし、まだ質がそこまで良くないため、ボケが写真の写真の主役となる顔周りまで影響してしまうことがあります。
なるべく通常モードを利用しましょう。また、iPhoneの通常モードは広角気味な設定になっています。近い距離で撮影すると不自然な歪みが出る場合があるため、被写体との距離を開けてズームで撮影することをお勧めします。
一眼のレンズは50mmを使おう
50㎜のレンズは最も標準に近いレンズです。具体的に言えば、人が実際に目で見ている画に近い、プレーンな写真を撮影できるレンズになっています。50mmのレンズを使用すると、写真に自然な遠近感ができ、被写体を正確に表現できます。
目で見ている状態に近づくことで、写真を見て来店されたお客様の期待値を裏切らない再現性を担保できます。反対に、目で見ている状態から離れてしまうと、写真を見たお客様が期待しているスタイルを再現できず、信頼を損なう場合があります。
撮影は同じ高さから
写真を撮影する際に、上から撮影する方がいらっしゃいますが、私はあまりお勧めできません。
確かに上からの視点のほうがスタイル全体を写すことができますが、上から撮影をすると頭が大きく見えてしまい、全体のバランスが悪くなってしまいます。また、お客様が自身のヘアスタイルを確認する際は、自分の目線と同じ高さから鏡を見ることが多いです。スタイル写真においても、目線の高さ合わせて撮影するとお客様に親近感を持ってもらえます。
写真撮影にお勧めのアイテム


クオリティの高い写真を撮影するためには、撮影機材や編集ツールを用意しましょう。撮影に必要なアイテムを選び、写真のクオリティを大幅に向上させ、サロンのブランドイメージやサービスの質をお客様に正確に伝えることができます。
明るい光源を作るリングライト
リングライトは、被写体に均一な光を当て、影を最小限に抑えることができるため、明るい印象の写真を撮影することができます。通常のフラッシュよりも均一で全体に光をあてられるため、サロンで使用するような近距離の写真で大いに活躍します。
リングライトを使用することで、お客様がサロンのスタイルやサービスのクオリティを把握することができます。また、自然で明るい写真はポジティブな印象になり、サロン写真のイメージを明るくすることができます。
光で被写体を包むレフ版
レフ版とは、写真を撮影した際にできる影に光を当てるための反射板です。レフ版から被写体に光を反射させることで、自然な明るさと陰影を作り出すことができます。特に写真のツヤ感や立体感が増し、サロンの提供するスタイルの細部がより鮮明に表現できます。
また、レフ版には様々なサイズがあります。大きなサイズは広範囲に光を反射させることができ、小さいサイズでは、スポットライトのように一部に光を反射させることができます。色にも種類があり、基本的な白から、光の反射を抑えるために使う黒など、用途によって様々な種類があるのです。
レフ版を適切に使用するだけで、写真のクオリティは大きく変わります。
せっかく一眼を使うなら編集用のPhotoshopとLightroomを
PhotoshopとLightroomは、写真の編集において業界標準とも言えるソフトです。撮影後の写真の色調整や補正、レタッチが可能となり、最終的な写真のクオリティを大幅に向上させることができます。
どちらもAdobeが出している写真編集用のアプリです。有料ではありますが、せっかく一眼で撮影をするのであれば、サロン写真以外にも利用できるため、一度契約してみてはいかがでしょうか。個人的にもかなりおすすめです。
PhotoshopとLightroomのどちらも利用可能なフォトプランが月々1078円で、現在無料期間もあるようです。リンクを張っておきますので、気になった方は是非お試しください。


まとめ・キレイな写真でお客様に魅力を伝えよう
写真はサロンのコンセプトやサービスのクオリティをお客様に伝える重要なツールです。写真を通じてサロンの特性やスタイルの魅力を効果的に表現し、お客様の期待と信頼を勝ち取ることができます。写真撮影には、適切なテクニックや機材の選定、そして編集技術が欠かせません。
また、最近のスマートフォンのカメラはカメラマンが脅威に感じるほど優秀なので、形から入る、良いカメラがないから撮影しないという考えは捨ててください。スマートフォンでも撮影できる、店の雰囲気やコンセプトに合わせた写真の撮り方を身につけましょう。サロンの施術と同様に一度身に着けてしまえば、ずっと使える技術です。写真を通してお客様にサロンの魅力を伝えていきましょう。
どのくらいの頻度で写真を更新すれば良いのでしょうか?
投稿の頻度はサロンのターゲットや投稿内容にもよりますが、クオリティの高い写真を更新することが重要ですので、頻度にとらわれないようにしてください。写真撮影に慣れてきたら週に1回程度は更新するよう心掛け、可能であれば日々の施術の中から投稿できる内容を見つけてください。
スマートフォンでも良い写真は撮れますか?
最近ではスマートフォンのカメラ性能も向上しており、特にiPhoneはプロのカメラマンが脅威に感じるほどのクオリティを出すことができます。まずは高い機材を買いそろえるより、現状でそろっている機材で最高のクオリティを目指しましょう。
写真に写るお客様のプライバシーはどのように保護すれば良いですか?
必ず事前に許可を取ってください。また、顔が写らないアングルから撮影する方法もあります。重要なのは、お客様のプライバシーを尊重し、法令を遵守することです。
サロンの写真投稿において避けるべきことは何ですか?
写真投稿においては、過度な加工、サロンのコンセプトに合わない写真の投稿しょうるべきでしょう。また、他人の作品を無断で使用することは法的に問題があるため、絶対に避けてください。


















