この記事を書いた人
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今回は連載記事の3回目。全3回に分けて採用の考え方を理解していきましょう!
美容室経営者の皆様、理想の人材を採用するのは簡単ではありませんよね?
- 面接で緊張してしまい、上手く進行できない
- 逆質問に対して即答できず、不安を与えてしまう
- 採用した人材がすぐに退職してしまう
面接は人材不足を解消するために必要不可欠なステップです。
この記事では、面接での成功法をご紹介します。サロン経営において成功の鍵となる人材採用の秘訣を知りたい方は、ぜひ最後までお読みください。
- 緊張を和らげるための面接準備方法
- 求職者の人となりを見極める質問の仕方
- 面接以外で求職者を深く理解する方法
面接でありがちな失敗とは?


採用する人材は、サロンの顔。お客様へのサービスやサロンのコンセプトを形成する人材は、よく見極めたいですよね。しかし、面接は受験者と面接官の両方が緊張する場面。様々な失敗が起こります。
自分が緊張してしまう
面接担当者の緊張は、受験生、サロンの両方にとって望ましくない面接を生んでしまいます。
重要な場面で起こる緊張は、人間の自然な反応です。面接官も人間ですので、採用する人材が将来の経営に与える影響を考えると、余計に緊張してしまいますよね。
私の実例を紹介します。初めて店長として面接をした時のこと。期待していた求職者との面接で緊張してしまい、本来聴きたかった質問やこちらが伝えたいサロンの魅力、イメージしていた流れを忘れてしまいました。
また、私の緊張が求職者にも伝わってしまい、結果的に相手を余計緊張させ、お互い満足のいく面接とは言えない結果になってしまいました。
解決策として、私は事前にサロンの魅力をまとめた資料を面接相手に渡し、質問事項と面接の流れをまとめた資料を手元に置き解決しました。おかげで現在はスムーズに面接を行えます。また、面接前に深呼吸やストレッチをすると、自分の緊張が和らぎます。
圧をかけてしまう
圧迫面接を行うと、多くの人はプレッシャーで本来の能力を発揮しづらくなります。
圧迫面接は、面接で求職者の人間性を引き出そうと意図的に、あるいは自身の経歴や能力、立場への自信から尊大な態度を無意識に取ってしまうなどの理由で発生します。
特に面接のような緊張を伴う場面では、余計な圧力は相手の能力を低下させ、実際の人となりを正確に認識しづらくします。また、採用の権限はサロン側にありますが、就職の選択権は求職者側にあることを忘れないでください。サロン側には、これから一緒に働きたいと思わせる魅力が必要になります。いきなり面接で圧をかけてくる人と働きたいと思う人は少数です。
面接ではリラックスした雰囲気を作りましょう。求職者の方もリラックスし、自分の経験やスキルを正しく伝えられます。面接の初めにアイスブレイクとして軽いジョークを交える、面接中は明るいトーンで話すなど雰囲気作りをしましょう。
逆質問の答えに詰まる
面接は一方的なものではなく、求職者の方も自分の疑問や不安を解消するために逆質問することがあります。
面接官が逆質問に対して即答できない、答えられないと、求職者の方に不安を感じさせてしまいます。逆質問は働く上で知っておきたいこと、大切にしていることを質問するケースが多い為、サロンに対する信頼感を損なう恐れがあります。
事前に求職者の方が聞きたいであろう質問や、サロンに関する基本的な情報は確実に把握しておきましょう。特に給料や休日などの待遇、福利厚生は必ず即答出来るようにしてください。
面接で見るべきことは?


面接では、求職者の技術や経験だけでなく、人となりや姿勢、サロンとの相性を確認する必要があります。 具体的にどのようなポイントに注目し、どのような視点で評価するかの基準が必要です。
服装などの見出しなみ
面接において礼儀や服装は、社会人としての基本的なマナーやその人の内面を反映します。美容師は接客業であり、お客様との接触が頻繁にあります。サロンには外見を整えるために来店されるお客様がほとんど。服装などの身だしなみは重要なポイントです。
外見や容姿は、第一印象を大きく左右します。人は初対面の人に対して約7秒で第一印象を持ちます。サロンのスタッフとしての役割を考慮すると、服装やマナーは非常に重要です。
美容業界の面接では私服がほとんど。必ずしも襟付きの白シャツにスラックスなどの服装が良いわけではありません。しかし、面接の場で極端に派手な服や着こなし、清潔感に欠けた恰好で来る相手は注意が必要です。
態度やマナー
面接での態度やマナーは、人間性やサロンのお客様との関わり方を示唆します。美容師としての技術や知識は教育で補える部分も多いですが、人格的な面である態度やマナーは後から直し難いため、重視する必要があります。
人間は環境や状況によって態度を変えられますが、根本にある価値観や人間性は容易に変わるものではありません。細かな所作や言葉遣いなどのマナーは、実際の業務中にも出ます。
面接という場でいきなりカマして来る方はいないでしょうが、座り方や挨拶、最低限の敬語など、社会人としてのマナーは必ず確認してください。
受け答え
質問に対して適切な答えが返ってくるか。勝手に質問の要点を解釈して返答するタイプの方には注意が必要になります。美容師はお客様とのヒアリングなどのコミュニケーションを取り、理想のヘアスタイルを実現するサービス業です。お客様から要望が合ったスタイルではなく、勝手に似合うと考えたスタイルにしてしまっては確実にクレームになります。極端な例になりますが、飲食店でコーラを注文した人に対して、ウーロン茶を飲みたいように見えたと言ってウーロン茶を提供すると怒られてしまいますよね。
面接の際には具体的な問題を想定した質問をしてみてください。回答から求職者のコミュニケーション能力を評価できます。
面接で相手の人となりがわかる質問は?


サロンの面接で最も重要なのは、求職者の技術や経験だけではなく、「人となり」を理解することです。面接で求職者の人となりを深く知るための質問と、それぞれの質問がどのような情報を引き出せるのかを解説します。
職場で重視しているポイント
求職者がどのようなサロンを求めているか、どのような価値観を持ってサロンを選ぶかを知ることができます。求職者の方が求めるサロンと、自サロンのコンセプトや環境が合っていない場合、離職の可能性が高くなります。せっかく雇用できたのに退職されてしまっては、雇用にかかる費用が丸ごとマイナスになってしまいますよね。
また、その人がサロン内でどのような役割を果たすか、どのような関係性を築けるかも重要です。サロンは1つのチームともいえる組織ですので、全員が同じ方向を向く必要があります。例えば、新しく入る方がサロンのコンセプトに合わず、一人だけ別の方向を向いてしまうと、人間関係にも悪影響が出かねません。
自サロンと求職者の求めるポイントにギャップがあるかどうかを確認するようにしてください。
今までの職歴
求職者の過去の職歴を知ることで、経験やスキル、どのような環境でどれだけの期間働いてきたのかを知ることが出来ます。美容業界は、エリアやサロンのコンセプトによって提供する施術内容が大きく変わります。一口にカラーといっても、都心部の若者が多い繁華街などではハイトーンが、高齢者の多い住宅地などでは白髪染めなどが多くなります。
職歴を聞くだけで、今まで施術していたスタイルが分かるようになります。自サロンと求職者の方が経験してきたスタイルに差異がないかの確認ができます。
将来的な目標
求職者に将来の目標について聞くことで、理想とする美容師像やキャリアに対するビジョンを知ることができます。将来的な目標に対して、自サロンが何を提供出来るのか、あるいはサポートができないのかによって美容師の定着率は変わります。
将来的には独立して都心にサロンを持ちたいという方に対して、落ち着いた住宅街のサロンでは必要な経験をさせてあげられず、退職してしまうケースもあります。求職者の方が目標にしているものに対して、サロンが提供できる経験や知識が合っているか確認するためにも、将来像は聞くべきでしょう。
面接外で相手を知る方法


面接の限られた時間だけでは、求職者の全てを知るのは難しいですよね。採用には面接以外の方法で能力や適性を捉える方法が必要になります。このセクションでは、面接外で求職者をより深く理解するための具体的な手段を3つ紹介します。
ポートフォリオ
ポートフォリオは、美容師のスキルやセンス、これまでの施術を一目で確認できるツールです。 施術の写真や動画、お客様のフィードバックなどを集めたものは、美容師の実力を具体的に知ることができます。
ポートフォリオには、自身の得意なスタイルやセンスを入れるため、求職者が自認する強みを知ることができます。言葉では伝えづらい細かいこだわりなどを視覚的に理解できるため、面接では分かりづらい技術面を判断する基準となります。
実際に私が面接を担当した際、求職者の方が独自に作成したポートフォリオを持参してくれました。その中には、彼が担当したお客様のビフォーアフターの写真や、施術を行ったスタイルの写真などがあり、彼の高い技術力を視覚的に知ることができました。
もちろん実技試験が出来ればそれに越したことは無いのですが、モデル探しや試験の時間など、手間や時間の削減にはポートフォリオが良いでしょう。
SNSの投稿
多くの美容師が、自身の施術や日常をSNSに投稿し、ブランディングを行っています。SNSの投稿から人間性をある程度理解ができます。
ポートフォリオとの違いとして、SNSは他者からの評価を確認できます。「いいね」の数やコメントの内容や返信は、求職者の方の技術や施術中のコミュニケーションを見ることができ、お客様からの信頼度を測れます。
ポートフォリオでは自認する強みを、SNSでは他者からの評価を見ることができるため、どちらか一つではなく、なるべく両方確認できると良いでしょう。
以前働いていたサロンのページ
求職者が以前に働いていたサロンは、その人のキャリアや経験を示す重要な指標となります。サロンでの経験は、そのサロンが持つ独自の技術や文化、価値観に影響を受けているケースが多いです。以前働いていたサロンと自サロンのコンセプトの違いは確認しておいた方が良いでしょう。
また、サロンのページにはお客様から寄せられる口コミがあります。口コミとおへんには、施術のレベルや接客態度が反映されます。必ず確認するようにしましょう。
まとめ
美容室の経営に関して、最も価値のある資産は人材です。人材採用が経営の成功を左右します。今回の記事では、求職者の真の性格や価値観を知る方法をご紹介しました。 重要なのは、技術や経験だけでなく、人となりや価値観を確認することです。 採用の成功は経営全体の成功につながるので、あなたのサロンに最適な人材を迎え入れてください。
よくある質問
面接時の緊張を解消する方法は?
緊張を解消するためには、まず自分が落ち着くことが大切です。 面接前に深呼吸を数回行ったり、瞑想などが効果的です。また内容を事前にしっかりと準備しておいてください。自信を持って面接に臨めます。
面接の際の服装や髪型は重要?
服装や髪型は第一印象に大きく影響します。美容業界で第一印象は重要です。面接という場で清潔感に欠ける・極端に派手など、場にそぐわない恰好の場合、お客様の前でも同じくサロンの雰囲気に合っていない、お客様が不快と感じる恰好をするケースがあるため注意が必要です。
面接の際、逆質問を受けた場合の対応方法は?
「逆質問」は、求職者が丁寧に職場環境や業務内容を考えている証拠です。必ず丁寧に答えてください。答えに詰まる、答えられないなどは求職者に不安を感じさせてしまいます。
面接での答えがシンプルすぎる場合、どのように深堀りすれば良いか?
答えが簡単すぎる場合、具体的な事例や経験を質問すると良いでしょう。 具体的な質問をすることで、より詳しい答えを引き出すことができます。






