【提案にも役立つ】面長の顔立ちに似合う髪型は?ヘアスタイルの伝え方とコツを解説

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面長な顔立ちに髪型の悩みを持っている人も多いでしょう。今回は美容師目線で、どうすれば面長な髪型の見栄えを良くできるのか徹底的に解説します。


こんなお悩みありませんか?

・面長のお客様にどんな髪型が合うのかわからない
・顔型の話をどう伝えるべきか毎回悩む
・どんなスタイルならコンプレックスに寄り添えるのか自信が持てない

記事を読み終えた頃には、面長をテーマにした提案がしやすくなり、スタイル設計の幅が一段と広がります。

この記事を読むとわかること

・面長の印象を和らげる髪型設計の考え方
・カウンセリング時に気をつけるコミュニケーションの流れ
・髪の長さや毛量ごとの提案アプローチの違い

もくじ

自分は面長?顔型をチェックするポイント

「自分は面長?」と気になっても、どこを見ればいいのか分からない人も多いはず。

ここでは、顔型を見極める具体的なチェックポイントと、お客様対応の注意点について解説します。

自分の顔型が”面長””かどうかを判断するのは意外と難しいものです。

丸顔やベース型に明確に当てはまらない場合、自分自身の顔のバランスを見ながら「もしかして面長かも?」と感じる方は少なくありません。

とくに”顎”や”中顔面””人中の縦幅”に余白があると、顔全体が縦に長く見えやすくなります。

おでこが広いからといって面長とは限りません、顔の下半分のバランスが印象に大きく影響するのです。

美容師としてお客様に顔型を伝える際は、信頼関係があるリピーターやお客様自身が相談してきた時のみ対応することが望ましく、安易な言及は避けた方が無難です。

おでこが広い

”おでこが広いから面長に見える”と思われがちですが、顔の印象を決定づけるのは、実は顔の下半分なのです。

人中や中顔面、顎の縦幅が長いと、全体のバランスが縦に引っ張られて見えるため、面長と感じやすくなります。

前髪を作っておでこを隠すことも印象を変える手段のひとつですが、根本的な解決にはなりません。

縦長に見えないようにするには、頬骨の位置からふんわりと横に広がるレイヤーを入れるカットの方が効果的です。

このようにすることで、視線が横方向へ流れ、縦のラインが強調されにくくなります。

また、おでこが広い方にはシースルーバングがおすすめです。

軽さのある前髪は、広い額の印象を柔らげる効果があります。

さらに、顔周りの毛にもレイヤーを加えると全体のシルエットに動きが出て、面長感が和らぎやすくなります。

顔型に合わせたアプローチを行うことで、単に”隠す””のではなく”整える”視点でのスタイル提案が可能です。

顔型診断

顔型診断は、美容外科のような厳密な評価ではなく、あくまで美容師の好みや感覚、経験に基づくものであり、占い感覚的なものであるということです。

お客様との信頼関係を築いている状態であれば活用しやすい情報になります。

面長と卵型の違いについては、顔の余白のバランスで判断することが多いです。

面長は縦に余白が多く、特に顎や中顔面が長く見えやすい傾向があります。

一方で卵型は、多少エラが出ていたとしても横とのバランスが取れていれば”卵型”と見なされることが一般的です。

髪型の提案においては、この違いを意識したスタイル設計が重要です。

面長の人には、前髪を作って縦の余白を軽減し、頬骨あたりから横に広がるようなレイヤーを入れることで、顔全体のバランスを整えることができます。

逆に卵型やベース型の人は、横幅を強調しないように前髪を作らずにセンターパートやかきあげスタイルを選んだ方がまとまりやすくなります。

また、顔周りに段差をつけすぎないことで、輪郭が自然に見えるように調整できます。顔の形に合わせて設計することで、骨格の印象を操作し、自然に似合うスタイルを実現できるのです。

面長さんのお悩み&ヘアスタイルでの解決方法4選

面長のお悩みは髪型の工夫で印象をコントロールすることできます。

面長の悩みに多いケースと、それをカバーする具体的なヘアスタイルを4つのパターンで紹介します。

面長のお客様からよく聞かれるのは「顔が長く見えるのが気になる」というお悩みです。

とくに中顔面の余白や顎の長さにコンプレックスを抱えている方が多く見られます。

美容師としてはこうした悩みに対して髪型の工夫によって印象をコントロールする提案が有効です。

具体的には、前髪で縦の余白をカバーし、顔周りにレイヤーを入れて横に広がりを持たせることで、視線を分散させることができるのです。

とくに韓国風のスタイルはこのバランスが取りやすく、トレンドとの親和性も高いため、提案の引き出しとして重宝されます。

髪型によっては、コンプレックスをポジティブな印象へと変えることが可能なのです。

面長さんに似合う髪型①ショートヘアー

ショートヘアは顔立ちが際立ちやすく、面長を強調しやすい印象を持たれがちですが、スタイル設計を工夫すればバランスを取ることは可能です。

たとえば、顎ラインにかかる程度のショートボブであれば、顔の縦ラインをカバーできるため比較的取り入れやすいでしょう。

短くしすぎると顔の縦長感が目立ちやすいため、ショートにする際は顔周りの毛の長さ設定を長めに取り、頬骨あたりにボリュームを持たせるのが基本です。

さらに、前髪を加えることで中顔面の余白を減らし、視線を分散することができます。とくに長めのシースルーバングは、軽やかさとカバー力を両立できるため、面長の方にはよく合います。

小顔効果を期待する場合には、レイヤーの入れ方や襟足の長さの調整も必要になります。

一人ひとりの顔型に合わせて細かく設計することが、面長を”隠す”のではなく”整える”ためには大切なのです。

面長さんに似合う髪型②ミディアムヘアー

ミディアムヘアは面長の顔立ちをバランスよく整える長さとして、多くのスタイルの中でも採用しやすいのが特徴です。

とくに顔周りにレイヤーを入れることで、縦のラインを分散させ、横方向への広がりを演出することができます。

最適なミディアムスタイルとしては、前髪をシースルーバングにし、やや長めに設計したうえで、前髪の端から自然につながるように顔周りにレイヤーを加える方法が有効です。

このデザインにより、中顔面や顎の余白を視覚的に緩和することができます。

また、丸顔との違いを踏まえた提案も大切です。

丸顔さんは横に広がるスタイルだと膨張して見えやすいため、面長さんにこそ韓国風の顔周りレイヤーがよく似合います。

面長の印象を和らげつつ、現代的なトレンドにもマッチさせることができるのがミディアムの強みなのです。

面長さんに似合う髪型③セミロングヘアー

セミロングヘアは長さに余裕があるぶん、顔の縦長感を緩和しやすく、面長の方にとって扱いやすい長さです。

とくにショートよりも長さがあることで、顔の印象をコントロールしやすくなります。

このスタイルでは、顔周りにしっかりとレイヤーを入れることが基本となります。

頬骨から自然に広がるようなカットを入れると、横方向への視線誘導が可能になり、面長感が目立ちにくくなります。

ヘアカタログでスタイルを探す際には、ホットペッパーなどのポータルサイトも活用できますが、検索性の高さという観点ではInstagramのほうが便利です。

実際のスタイル写真や動画で仕上がりのイメージが掴みやすく、カウンセリングにも役立てやすくなるのです。

面長さんに似合う髪型④ロングヘアー

ロングヘアは長さによって印象が大きく左右されます。

特に胸下以上まで伸ばすと、髪の重みでストンと下に落ちるシルエットになり、面長の縦ラインを際立たせてしまうことがあります。

そのため、長くする場合でも鎖骨から胸下の間の長さに抑えるのが理想です。

面長感を軽減するには前髪の設計も大きなポイントです。

長めのシースルーバングに加え、前髪から顔周りへつながるレイヤーを入れることで、立体的で自然な印象を作り出せます。これにより、中顔面や顎の余白を目立たなくできます。

若々しい印象を保つためには、ロングであっても重たくなりすぎないよう、長さやレイヤーのバランスに気を配ることが求められます。

過度な長さを避け、軽やかな動きがあるスタイルを選ぶことで、年齢問わず取り入れやすいスタイルに仕上がります。

髪のボリューム別!面長さんに似合う髪型

髪のボリュームによって、面長の印象は大きく変わります。

ここでは、毛量が多い・少ないそれぞれに合ったスタイルを解説し、似合わせのコツをご紹介します。

髪のボリュームは、面長の印象を左右する重要な要素です。

多毛の方は、広がりすぎるとシルエットのバランスが崩れやすく、逆に毛量が少ない方は髪が下に落ちやすいため、縦長感が強調されてしまう傾向にあります。

面長にさんに似合う髪型を提案するには、髪の量に応じて長さやレイヤーの入れ方を変える必要があります。

たとえば、毛量が多い方にはミディアム〜ロングの長さで横への広がりを抑え、毛量が少ない方にはボリュームが出やすい顔周りのレイヤーや軽やかなミディアムスタイルを提案すると、顔型とのバランスが取りやすくなります。

髪質にはそこまで左右されにくい面長ですが、スタイル設計の際は髪の量とシルエットの調和を重視することがポイントです。

①「髪の量が多い」面長さんに似合う髪型は?

髪の量が多い場合、スタイルによっては頭が大きく見えたり、横に広がりすぎたりすることで、全体のシルエットバランスが崩れることがあります。

特に面長の方の場合、ボリュームの位置や長さの選定が仕上がりの印象に大きく影響します。

おすすめは、ミディアムとロングの中間くらいの長さです。

肩より上で短く切りすぎると、広がりすぎて面長と横幅のバランスが取りにくくなるため、慎重な設計が求められます。

また、レイヤーを入れる位置や量にも注意が必要で、必要以上に軽くしすぎると毛先にまとまりがなくなり、縦の印象が強まってしまいます。

重さを減らすこと自体が必ずしも面長感を強めるわけではありませんが、トップのボリュームが無くなってしまうと、逆に下方向へ引き締まりすぎるため、全体の印象が縦に偏る傾向があります。

顔周りにレイヤーを足しつつ、中間の毛束で横に広がりをもたせることで、面長の縦ラインを中和することができます。

髪の量が多いお客様には、”短くしすぎない””広がりすぎない””中間にボリュームを出す”という三つの視点からスタイルを調整することが大切です。

②「髪の量が少ない」面長さんに似合う髪型は?

髪の量が少ないと、髪が下にストンと落ちてしまい、顔の縦長ラインが強調されやすくなります。

とくに胸下以上のロングスタイルでは毛先のボリュームが足りず、面長がより際立ってしまうため注意が必要です。

面長の印象を緩和するためには、鎖骨ラインのミディアムヘアがおすすめです。この長さで、前髪にシースルーバングを取り入れ、顔周りに長めのレイヤーを加えることで、髪全体に立体感と軽さが生まれ、縦のラインを目立ちにくくできます。

ボリューム感を出したい場合には、頬骨あたりから横方向に広がるレイヤーを設けることが効果的です。

このスタイルは、髪の量が少なくても動きが出やすく、自然なボリュームを演出することができます。

また、ストレートスタイルを選ぶ場合には、前下がりのショートボブが好相性です。

顎ラインにかけてシャープな印象を和らげながら、面長の輪郭を程よくカバーできます。

髪が少ないからといって重たいスタイルに偏るのではなく、動きとシルエットを重視した設計を行うことで、髪型全体がまとまりやすくなるのです。

まとめ

面長は欠点ではなく、視点を変えれば個性として活かすことができるのです。

大切なのは「隠す」よりも「整える」発想で、お客様自身が前向きにスタイルを楽しめるよう導くことです。

顔型に対する一方的な評価ではなく、お客様がどう見られたいかを尊重する姿勢こそ、美容師としての提案力を磨く鍵になります。

骨格や髪質、毛量に応じて丁寧にデザインを組み立てれば、自然と似合うスタイルは見えてきます。

よくある質問

面長はどういうメイクと相性が良いですか?

面長の印象を和らげるには、チークを横長に入れる、眉を水平気味に描くなど、横への広がりを意識したメイクが有効です。

縦のラインを強調する縦長ハイライトは避けた方が自然です。

面長におすすめのカラーリングはありますか?

暗髪よりも透明感のあるブラウンやベージュ系、ハイライトを使ったデザインカラーが適しています。

顔周りに明るさを加えることで、立体感が生まれ、面長感が和らぎます。

アップスタイルは面長を強調しますか?

タイトにまとめすぎると面長が強調されますが、顔周りに後れ毛を残す、ボリュームを下に持たせるなどの工夫でバランスを取れば、面長にも似合うアップスタイルは可能です。

面長の男性にも似合う髪型はありますか?

男性の場合も同様に、顔の縦ラインを緩和する設計がポイントです。

前髪を下ろしたスタイルや、サイドにボリュームを出したマッシュやツーブロックスタイルが人気です。

面長の子どもにも意識すべき髪型はありますか?

子どもの場合も基本は同じですが、動きやすさや清潔感も重視されます。

前髪を作り、丸みのあるシルエットで柔らかい印象に仕上げると、面長が気になりにくくなります。

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