この記事を書いた人
Instagramはサロンの集客において欠かせないツールですが、誤った使い方がブランドイメージを著しく損ねるリスクも秘めています。
- 投稿がうまくいかない
- フォロワーが増えない
- 炎上等のトラブルを避けたい
本記事では、サロンがInstagramを利用する際に絶対に避けるべきNG行為と、多くの美容師が気付かずに行ってしまう信頼を失いかねない行為、さらに円滑な運用のためのルール作りについて詳しく解説します。
Instagramを正しく活用することで、お客様との信頼関係を築きながら、サロンの魅力を最大限に引き出せます。
- 法的なリスクを避けるための注意点
- 信頼を損なわないための投稿方法
- 円満なInstagram運用のルール作り
法的なリスクを伴うNG行為


サロンのInstagram運用で致命的なNG行為があります。損害賠償を伴うリスクもあるため、絶対にやらないように注意が必要です。
写真を無許可で撮影・投稿する
美容室のインスタグラム運用で絶対に避けるべき行為の一つが、無許可での写真撮影と投稿です。お客様やスタッフの写真をSNSに掲載する場合、事前に許可を得ることは法的な義務です。
プライバシーの侵害に当たり、トラブルの原因となります。日本国内の法律では、肖像権やプライバシーの保護が重視されており、無許可での撮影や投稿は違法行為とされています。また、信頼関係の損失にも繋がり、経営に深刻な影響を及ぼす可能性があります。
他の人のアカウントから写真を盗用する
他者のアカウントから写真を無断で使用することも絶対に避けるべきです。著作権法により保護されている他者の投稿を無断で使用することは、法的な問題を引き起こす可能性が高いです。
Instagramの規約違反に該当するためアカウントが停止になるうえ、法に抵触した場合10年以下の懲役、または1,000万円以下の罰金が科せられる恐れがあります。
また、他者の作品を盗用することは信頼性の低下を招き、サロンの評判を損なうことにもなりかねません。オリジナリティと法的要件を尊重し、自身の作品を投稿することが重要です。
公序良俗に反する投稿
公序良俗に反する内容の投稿も絶対に避けるべき行為です。不適切な表現や差別的な内容、過度に挑発的な画像などは、インスタグラムのコミュニティガイドラインに違反するだけでなく、お客様や他のユーザーからの不快感を招きます。
また、誹謗中傷は法的要件にも抵触します。社会的な信用を損なう可能性があり、サロンのブランドイメージに深刻な影響を与えることになります。
利用規約に反する行為
インスタグラムの利用規約に違反する行為も厳禁です。スパム行為、偽アカウントの作成、他者のプライバシーを侵害する行為などがこれに該当します。
これらの行為はアカウントの停止や削除に繋がることがあり、サロンの宣伝活動に深刻な影響を及ぼします。法的要件には当たらずとも、サロンの信頼を著しく貶めてしまいます。規約を遵守し、健全なコミュニティを維持することが重要です。
信頼を失いかねない行為


日常的に行ってしまいがちながら、実はお客様にとって不快な印象を与える行為があります。これらの行為を避けることで、より良いコンテンツを提供することができます。
文章に専門用語を使う
美容室のインスタグラム投稿で注意すべき点の一つは、文章に専門用語を多用することです。美容業界の専門用語は、美容師や業界関係者には理解しやすいものの、一般のお客様には難解に感じられることがあります。
分かりやすい言葉を使い投稿することで、お客様との良好な関係構築に繋がります。美容技術やトレンドを紹介する際も、一般の方が理解しやすい表現を心掛けることが重要です。
加工をしすぎて現実離れしてしまう
写真加工を過度に行うことも避けるべき行為です。過度な加工は、施術の実際の仕上がりと大きく異なる印象を与え、お客様の期待とのギャップを生む原因になります。「写真でみた仕上がりと違う!」とお客様に思われてしまうと、そのお客様を失うだけなく、口コミなどで拡散し、サロンを見ているお客様全体の信頼を損なってしまいます。
リアルな美容室の雰囲気や施術結果を伝えることで、お客様の信頼を獲得し、リピートに繋げることができます。加工を行う場合は、サイズの変更や画像自体を見やすくするなど控えめにし、目で見た範囲と変わらない程度の自然な魅力を活かすことが大切です。
AI生成された人物画を使用する
AI技術を用いて生成された人物画像の使用も慎重に行う必要があります。AIによって生成された画像は、一見すると通常の写真と間違えがちですが、サロンに興味を持ち写真をしっかり見るとAI生成だと判別されます。
人工的な画像を使用することで、サロンの真実性や信頼性が問われることもあります。実際に施術を受けたお客様の写真を使用することで、サービスの質の高さや施術のリアリティを伝えることが可能です。
円満に運用するためのルール作り


美容室のInstagram運用を成功させるためには、ルール作りが欠かせません。ルールに従うことで、トラブルを防ぎながら、魅力的なコンテンツを提供できます。
写真の撮影・使用には必ず許可を取る
サロンのInstagram運用で最も重要なルールの一つは、写真の撮影と使用に際して必ず許可を取ることです。お客様やスタッフの同意なく写真を撮影、投稿することは肖像権の侵害にあたり、法的問題を引き起こす可能性があります。
写真を撮る前には必ず同意を得ることが重要であり、写真の使用 目的や範囲を明確に説明をしましょう。これにより信頼関係を築き、安心してサービスを提供できます。
また、いきなりSNSに乗せるための写真を撮らせてほしいと言うと、緊張してしまい表情が硬くなってしまう方もいるため、撮影の許可を貰い、撮影した後にSNSへの投稿許可をもらう方法も有効です。
加工の度合いは個人に委ねない
写真の加工に関しても、ルールを設けましょう。加工の度合いを個々のスタッフに委ねると、加工しすぎてしまいサービスの実際と異なる印象を与え、お客様の誤解を招くことがあります。
加工の基準を事前に設定し、全スタッフが一貫した品質の投稿を行うことで、ブランドイメージを守り、お客様の信頼を維持することができます。加工のルールを明確にし、統一感のある投稿を心掛けることが大切です。
投稿は1度他の人に見せてから
最後に、投稿する前に他の人に内容を確認してもらうことも有効なルールです。誤字脱字の確認、文脈の整合性、不適切な内容の排除が可能となります。
他者の視点からのフィードバックを得ることで、より高品質なコンテンツを制作することができます。チームでコンテンツを確認し、品質を高めることが、サロンのInstagram運用の成功に繋がります。
まとめ
サロンにおけるInstagramの運用は、単にサービスやスタイルを紹介するだけでなく、ブランドの個性を表現し、お客様とのコミュニケーションを深める手段です。
重要なのは、適切な写真の使用、言葉遣い、そして運用ルールの設定です。美容室が信頼と尊敬を得るためには、法的な規範を遵守し、お客様の期待に応える真実性を保つ必要があります。
ルールやマナーを守ることでInstagramをただの宣伝ツールとしてではなく、お客様との関係構築に役立つプラットフォームとして最大限に活用することができます。
よくある質問
Instagramでのハッシュタグの使用にはどのような注意点がありますか?
ハッシュタグは適切に使用することで、ターゲットとなるお客様に投稿を届けやすくなります。しかし、関連性の低いハッシュタグの乱用は避けるべきです。あまりに多くのハッシュタグを使用するとスパムと見なされるリスクがあります。サロンに関連する、または投稿の内容に合ったハッシュタグを選び、適量を心掛けましょう。
競合他社のInstagramアカウントを参考にしても良いですか?
競合他社のアカウントを参考にすること自体は問題ありません。投稿のネタは、すでに伸びている投稿を真似るのが一番の近道です。しかし、そのまま盗用するのはNG。自社の独自性を保ちながら、参考にする部分とオリジナルのアイデアを組み合わせることが大切です。
投稿頻度はどの程度が適切ですか?
投稿頻度は目的に応じて異なりますが、一般的には週に数回程度が効果的とされています。しかし、質の高いコンテンツを一貫して投稿することが最も重要です。毎日投稿するよりも、定期的に魅力的な内容をシェアすることがお客様の関心を引き続ける鍵となります。
インスタグラムのストーリー機能はどのように活用すれば良いですか?
ストーリー機能は、日常のちょっとした出来事や短期間のプロモーション、瞬間的な施術風景などを共有するのに適しています。アンケートやQ&Aなどを取り入れることで、お客様とのエンゲージメントを高めることができます。
インスタグラムの運用で成果を測定するにはどうすれば良いですか?
インスタグラムのビジネスアカウントでは、いいね数、コメント数、保存数、アカウント訪問数などの分析データを確認できます。データを定期的に分析することで、どのようなコンテンツが効果的か、どの投稿が反響を得ているかを理解し、戦略を練り直すことが可能です。


