新人美容師におすすめなヘアブラシの特徴と選び方をサロン店長経験者が徹底解説

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【美容学生向け】新人美容師の基本装備【ヘアブラシ編】

この記事を書いた人

saito 齋藤 FreeST COO
美容師専門採用サービスBeauJobアドバイザー
東京・新宿で店長経験
前職:リクルート

東京の美容学校を卒業後大手美容室を1年で退職。転職を繰り返す中でフリーランス美容師、美容室店長、果ては株式会社リクルートで営業まで経験。転職で人生を楽しく成功したタイプの美容師。

現在は共同創設メンバーとして株式会社FreeSTのCOOを務める傍ら、休日に美容師もやるという仕事が人生的な毎日を過ごしている

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美容業界での一歩を踏み出す美容学生や新人美容師にとって、正しいツールの知識は技術向上の基盤となります。

こんなお悩みありませんか?
  • どのヘアブラシを選べば良いか分からない
  • 髪質に合ったブラシの使い方が知りたい
  • プロとして使いやすいブラシを見つけたい

この記事では、ヘアブラシとコームの違い、ヘアブラシの種類とその使い道、そして、自分に合ったヘアブラシの選び方について解説します。

この記事を読むとわかること
  • ヘアブラシの種類とそれぞれの用途
  • 髪質やスタイリングに合ったブラシの選び方
  • プロが使うヘアブラシの選び方のポイント
もくじ

ヘアブラシの使用用途は?

ヘアブラシの使用用途は?

美容師の仕事では、髪を扱う際にさまざまなツールが必要になります。新人美容師や美容学生が知っておくべき、ヘアブラシの特徴と使い方について詳しく解説します。

ブラシはドライで使用する

ヘアブラシは主にドライヤーを使ったドライスタイリングに使用します。髪を乾かしながら、同時に形を整えることができるため、スタイリングの基本とも言えます。ブラシが髪の毛一本一本に働きかけ、ボリュームの調整や髪の流れを作る重要な役割を担います。

主に仕上げに使用する

ヘアブラシはスタイリングの仕上げにも欠かせないアイテムです。たとえば、セットした髪にさらに光沢やなめらかさを加えたい場合、ブラシを使って仕上げることで、より洗練された印象のスタイルを作り出すことができます。髪を整えるだけでなく、髪の表面を滑らかにし、自然なツヤを引き出す作用もあります。

レングスや髪質によって使用する種類が変わる

ヘアブラシの選択は、扱う髪のレングスや髪質によって異なります。長い髪には広い範囲をブラッシングできる大きめのブラシが適している一方で、短い髪や細い髪には小さめのブラシがより細かいスタイリングを可能にします。また、髪質に応じて柔らかい毛のブラシや、硬い毛のブラシを選ぶことで、髪への負担を減らしながら理想のスタイリングを目指すことができます。

ヘアブラシの種類は?

ヘアブラシの種類は?

さまざまな髪型や髪質に対応するためには、複数のヘアブラシを用意しておく必要があります。ヘアブラシには多種多様な形状や素材があり、それぞれ異なる用途に適しています。

スケルトンブラシ

スケルトンブラシは、名前の通り骨組のみの構造を持つブラシです。

ブラシの目が粗く、手櫛のようにざっくりと梳かす際に使用します。ブラシの先端が丸くなっている場合が多く、頭皮にあたっても痛くならないような設計となっています。

他のブラシやコームと比べて目が粗いため、パーマを当てた髪でもカールが取れづらく、濡れた髪や絡まりやすいくせ毛、毛量の多い方にも適しています。また、通気性が良いため、ドライヤーの熱を髪に均等に伝えやすく、速乾性に優れています。

ロールブラシ

ロールブラシは、円筒形のブラシで、360度に毛がついており、特にブロー時に多用されます。ドライヤーの熱を利用して形をつけるため、髪を真っ直ぐ落ち着ける場合や、カールやウェーブの作成に適しています。

ブラシが頭皮の油分を髪全体に行き渡らせるため、髪にツヤを出したいときにも使用されます。サイズは大まかに大中小の3タイプがあり、お客様のレングスに合わせたサイズを使用するようにしましょう。

デンマンブラシ

デンマンブラシは、イギリスのデンマン社が開発したブラシで、半円の形状が特徴的です。現在ではその形状のブラシを総称して「デンマンブラシ」と呼びます。

目が細かいため、ストレートやボリュームアップの際に重宝します。また、スケルトンブラシと対照的に、摩擦が起きやすいです。特に濡れた髪はダメージを受けやすいため注意して使用してください。

また、デンマンブラシは手首の使い方が少々難しく、完璧に扱えるようになるには練習が必要になります。ブローのテスト項目にしているサロンも多いです。

クッションブラシ

クッションブラシは、ブラシ部分が丸く盛り上がっており、柔らかいクッション材に毛が付いているブラシです。

髪を梳かす際にクッションが髪や頭皮への刺激を減らし、頭皮マッサージのような効果も得られ、優しく梳かすことができます。特に、細い髪やダメージヘア、または頭皮が敏感な人に適しています。基本的には髪を抑えるというよりも、髪をまとめる、ボリュームを出す際に使用します。

豚や猪などの天然毛を使用しているものは、毛に油分が含まれているため、キューティクルを整え、静電気を防ぐ効果もあります。

ヘアブラシの選び方は?

ヘアブラシの選び方は?

美容師として最適なヘアブラシを選びは、適切なサービス提供する上で極めて重要です。ここでは特に重要な3つのポイントに焦点を当てて解説します。

素材

ヘアブラシの素材は、髪への影響やスタイリングの仕上がりに大きく関わります。豚や猪などの天然毛製ブラシは、髪に自然なツヤを与え、静電気を防ぐ効果があります。

一方、ナイロンや合成繊維製のブラシは、耐久性に優れ、濡れた髪の扱いに適しています。また、木製や竹製のハンドルは、持ちやすさや環境への配慮もポイントになります。

使用する髪質やスタイリングの目的に応じて、最適な素材を選ぶことが重要です。

使いやすさ

ヘアブラシの使いやすさは、長時間の使用において疲れにくさや扱いやすさに直結します。

ブラシの重さ、形状、ハンドルの長さや太さは、使用する人の手のサイズや力の入れやすさによって適切なものが異なります。美容師は一日の中で何度もブラシを使用するため、手に馴染むブラシを選ぶことが、効率的かつ精密なスタイリングを実現する鍵となります。

もちろん実際に使ってみなければ、使い心地や使用感はわからないため、先輩などが使用しているものを参考に、一度試させてもらうと良いでしょう。

値段

ヘアブラシの価格帯は幅広く、500円など、安価なものから高価なものまで様々です。

初心者や学生の場合は、コストパフォーマンスの高いブラシから始めるのがおすすめです。しかし、プロとして長く使い続けるうえで、耐久性や機能性を考慮し、多少高価でも質の高いブラシに投資する価値は十分にあります。

長期的な視点で、自分のスタイリング技術やサービスのクオリティを高めるためにも、タイミングを見て適切な投資を行うことが大切です。

まとめ

ヘアブラシは、美容師が髪を扱う上で必要不可欠なツールです。種類や使い方を理解することで、スタイリングの幅が広がり、より洗練された仕上がりを実現できます。

真の技術向上は知識を実践に移し、日々の経験を積むことから始まります。ヘアブラシ一つを取っても、その選択と使用方法が、技術者としてのあなたのセンスを表現する手段となるのです。

最適なツールを選び、使いこなすことで、お客様に提供するサービスの質を高め、美容師としてのキャリアを豊かにしましょう。

よくある質問

ヘアブラシの寿命はどれくらい?

使用頻度や手入れ方法にもよりますが、一般的には1〜2年が平均的です。ブラシの毛が抜けたり、変形したりしたら交換時期です。

ナチュラルヘアとカラーやパーマ後の髪で、ブラシの選び方に違いはありますか?

はい、カラーやパーマ後の髪はダメージを受けやすいため、柔らかい毛のブラシやクッションブラシを選ぶと良いでしょう。

ブラシを使用する際の髪の乾燥度はどの程度が理想ですか?

ブラシの種類にもよりますが、一般的には70%〜80%程度乾燥させた髪に使用すると、髪へのダメージを最小限に抑えながらスタイリングしやすくなります。

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