美容師ってどんな仕事?働き方をプロが解説

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この記事を書いた人

saitoのアバター 担当S S&T COO
東京・新宿で店長経験
前職:リクルート

【サロン店長時代の実績】
・店長就任初月に集客数90人→200人以上
・社内トップの指名数

【リクルート時代の実績】
・毎月50社以上の経営を支援
・成長実績エリア1位

現在は丸投げ集客サービスを展開。
月商100万円UPの実現など、美容業界の売上改善に尽力している。

正社員・業務委託・アルバイトの働き方の違いと向いている人

美容師としての働き方は大きく分けると、正社員、業務委託、アルバイトがあります。まずはそれぞれの働き方と向いている人の特徴を見ていきましょう。

正社員に向いている人 

美容師として働く最初の一歩は、正社員のアシスタントが一般的です。

まずは新卒のアシスタントとして働く場合、しっかりとしたカリキュラムや教育方針が整っている職場を選ぶことが重要です。大手だからという理由だけでなく、実際に店舗を見学し、店長や教育責任者と話すことで、自分に合った人柄かどうかを事前に確認しましょう。

正社員は、たとえ歩合給が低めであっても、毎月決まった給料が支払われるため、フリーランスに比べて生活の安定が図れます。また、近年は時短正社員など、子育て中や主婦の方でも働きやすい制度が整いつつあります。働き方や賃金の詳細を直接質問しにくい場合は、エージェントサービスを利用して専門家に確認してもらうと安心です。

業務委託に向いている人

収入を増やしたい方

業務委託の働き方は、収入アップを目指す方に最適です。従来支払っていた社会保険や厚生年金などを、工夫次第で大幅に削減できる可能性があり、経費を有効活用できる幅も広がります。また、労働基準法の制約を受けないため、好きなときに働くことが可能です。たとえば、連続して働けば、若いうちに月収50万円に達するケースもあります。

職場の人間関係がないほうが良い方

業務委託では、美容師としての施術業務以外のタスクが発生しません。もっと言うと、業務委託契約の特性上、業務内容ややり方を指示することは法律で認められません。正社員のサロンでは、ミーティングや社内行事、後輩の教育なども求められますが、業務委託では、そのような業務は基本的にありません。朝出勤して施術と掃除を済ませ、すぐに帰宅できるシンプルな働き方を希望する方におすすめです。

好きな時に働いて好きな時に休みたい方

業務委託では、ライフスタイルに合わせた柔軟なシフト調整が可能です。朝が苦手なら昼から、夜に活動したいなら朝から働くなど、自由に出勤時間を選べます。急な休みを取って旅行に出かけても、その分他の月でバランスを取ることが一般的です。ただし、自由出勤と称していても、実際には早番・遅番など決まったシフトがある場合もあるため、事前にしっかりと確認することが重要です。

副業など、別の仕事もしたい方

副業や他の仕事と両立しながら美容師として働きたい方にも向いています。たとえば、平日は会社員として働きながら土日に美容師として活動するなど、多様な働き方が可能です。ただし、マルチタスクに自信がない場合は、業務が混在してミスが増えるリスクがあるため注意が必要です。

ワンポイントアドバイス

朝ミーティングなどが設定されているお店もあるので、業務委託契約を結ぶ前には細かく仕事内容を確認しましょう。質問にネガティブな反応をしてくるお店は企業として不誠実、もしくは店舗として怪しい部分があります。仮に不採用でも「変なお店に入らなくてよかった」と割り切って次に進みましょう。

アルバイトに向いている人

主婦

家事や夕食の買い出しなど、家庭のスケジュールに合わせて働く必要がある場合は、アルバイトやパートのシフト制が最適です。自分の都合に合わせたシフトを組むことで、家庭との両立がしやすくなります。

子育て中の方

保育園の送り迎えなど、子育ての都合に合わせた勤務が可能なため、子育て中の方にもアルバイトやパートは向いています。

美容師に疲れてしまった方

正社員の厳しい指導や、業務委託での過重労働に疲れた方は、都市部から少し離れた、落ち着いた美容室でアルバイトとして働くのも一案です。普段とは違う客層を担当することで、新たな発見があり、美容師としての視点が広がるかもしれません。

お試しで働きたい方

正社員や業務委託の環境に不安がある場合、まずはアルバイトやパートで現場の雰囲気やスタッフの人間関係を実際に体験してみると、長期的に楽しく働けるかどうかを見極める良い機会になります。

アシスタント・スタイリストの働き方の違い

美容師の仕事はアシスタントから始まり、スタイリストへとキャリアアップしていきます。働き方の違いを見ていきましょう。

アシスタント

アシスタントの主な役割は、スタイリストの補助業務です。具体的には、カラー、ブロー、パーマの準備や補助、縮毛矯正のアイロン操作、シャンプー、仕上げなどが挙げられます。お給料をもらいながら、スタイリストになるための技術を学ぶことが目的です。

かつては、朝練習、営業時間中の業務、夜練習という厳しいスケジュールが一般的でしたが、最近では、出勤直後に掃除や朝礼を行い、営業時間中の合間に練習、夜は掃除と終礼を済ませるなど、バランスの取れた働き方が広がっています。

以前の厳しい環境で育った人から見ると、現在の美容業界の教育スピードは緩やかに感じられるかもしれません。しかし、どの業界でもまずは量をこなすことが成長への近道であることに変わりはありません。とはいえ、現代ではライフワークバランスが重視されているため、仕事とプライベートの両立を図りながら成長できる環境を選ぶのが最善です。

スタイリスト

スタイリストとして働くと、選べる働き方が増え、自分に合った形態を選べるようになります。

正社員

正社員として勤務する場合、朝礼、営業、終礼といった基本業務に加え、夜間に後輩の練習を見守るなど、サロンごとに異なる役割を担うこともあります。また、指名客が多いと、正社員からフリーランスへ転換できるサロンも存在するため、自分が将来どのようなスタイリストになりたいかを明確にしてサロンを選びましょう。一般的な営業時間は9:00~19:00です。

店舗所属の業務委託

業務委託の場合、主な業務は掃除、予約管理、施術などシンプルな内容が中心です。店舗によってはミーティングが行われる場合もあるので、転職前に日々の業務内容をしっかり確認しましょう。

多くの求人では、1日8時間以上、週5日勤務が求められるケースが多く、出勤時間は自由であったり、早番・中番・遅番の中から選べる場合もあります。自己管理に不安がある方は、正社員に近いルールがある職場を選んだ方がパフォーマンスを維持しやすいでしょう。

ただし、完全な自由出勤が可能なサロンもあるため、見学や問い合わせで勤務形態を確認してください。また、練習時間が確保できない環境では、自主勉強が求められるため、自己管理能力が重要になります。営業時間は9:00~23:00のことが多いですが、中には24時間営業のサロンもあるため、夜型のライフスタイルを好む方は検討してみてください。

フリーランス

フリーランスは、最も自由度の高い働き方です。基本的には自分の指名客のみを担当し、来店に合わせて働き、施術が終わればすぐに帰宅できる働き方です。

報酬の歩合率は店舗やスキル次第で約80%に達することもあるので、顧客数が少なくても安定した収入が得られる可能性があります。なお、材料費や経費の負担は、全額自分で行うケースと、一部負担や必要な準備が不要なサロンも存在します。

アルバイト/パート

アルバイトやパートタイムで働くスタイリストは、特に主婦や子育て中の方に多い働き方です。例えば、朝家事をこなし、保育園に子どもを送り、15~16時まで働いた後、帰宅して家事やお迎えを行うといった生活リズムに合っています。

お悩み別ケーススタディ

1年以内に月収30万以上になりたい!

ジュニア・スタイリストやデビュー間近のアシスタントの最大の課題は、実践経験の不足です。たとえモデルの人数が多くても、最終的には多くのお客様を担当することに変わりはありません。不安や自信のなさが足かせになる前に、環境を早期に変える(辞める)選択も視野に入れる必要があります。

1年以内に月収30万円以上を達成し、美容師としてのステップアップを目指すのであれば、それ相応の努力と自信、やる気が不可欠です。実践経験を積むためには、業務委託サロンに参加してスタイリストとして施術を始めるのが効果的です。お客様が満足する結果を出せるようになったら、さらなる転職や異動を検討し、スピード感を持って成長を目指しましょう。

転職1年以内にデビューしたい!

スタイリストとしてのデビューを1年以内に果たすためには、最低限カラーの施術ができ、アイロンやパーマの補助技術が求められます。直面する課題は大きく以下の三点に分けられます。

課題①練習量の不足

営業時間中、または朝や夜のいずれかで十分な練習ができていない場合は、すぐに転職を検討するべきです。集中してカリキュラムをこなせる環境、たとえばアカデミーのあるサロンや、丸一日の練習時間が確保できるサロンを選び、一日の中でまとまった練習時間を確保することが重要です。

課題②店舗カリキュラムとの不一致

自分の希望する練習方法や進め方と、店舗が提供するカリキュラムにギャップがある場合は、まずは店舗としっかり話し合い、解決策を探りましょう。入社前に疑問点を質問しておくことが望ましいです。

課題③先輩のデビュー待ち

有名店などでは、上のアシスタントのデビューが滞っていることがよく見受けられます。もしその状況に合わせて待たなければならない場合、定年や独立を目指すのでなければ、時間の無駄遣いと感じるかもしれません。スタイリストに昇格しても、必ずしも給料が大幅に上がるわけではない点にも注意が必要です。

転職しつつ副業したい!

副業をしながら転職を考える場合、まずは正社員から業務委託やパートタイムなど、より柔軟な働き方に切り替えることが重要です。正社員のまま副業をするのは、時間的に厳しくなるためです。

また、転職のハードルは年齢によって大きく異なります。特に20代であれば、様々な業界への挑戦が可能です。各業界の特徴や職種の希少性、さらには10年後もAIなどに仕事を奪われにくい分野についてしっかり調べましょう。

エージェントやハローワークの情報も参考にしながら、自分自身の興味や適性に基づいて調査を始め、知識を深め、必要があれば資格を取得して転職活動に臨んでください。

未経験の業界や職種へ転職する場合、年収が下がることはよくあります。福利厚生が改善される一方、収入面での不安が残る可能性もあります。その場合は、副業として美容師を続ける選択肢も検討しましょう。

たとえば、土日のどちらか1日だけ働いたり、3連休や長期休暇中に集中的に予約を取れるサロンを探すなど、働き方のバランスを工夫することが大切です。探し方が分からない場合は、ぜひ弊社のアドバイザーに相談してください。

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