美容師の三大職業病、腱鞘炎を予防するケアと発症後の対策をグッズと一緒に紹介

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美容師の職業病である腱鞘炎を対策しよう【元リク店長が解説】

この記事を書いた人

saito 齋藤 FreeST COO
美容師専門採用サービスBeauJobアドバイザー
東京・新宿で店長経験
前職:リクルート

東京の美容学校を卒業後大手美容室を1年で退職。転職を繰り返す中でフリーランス美容師、美容室店長、果ては株式会社リクルートで営業まで経験。転職で人生を楽しく成功したタイプの美容師。

現在は共同創設メンバーとして株式会社FreeSTのCOOを務める傍ら、休日に美容師もやるという仕事が人生的な毎日を過ごしている

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美容師の仕事には、長時間の細かな作業が伴い、手首や指への負担が大きくなります。結果的に、腱鞘炎という職業病に悩まされることも。

こんなお悩みありませんか?
  • 腱鞘炎の予防方法が分からない
  • 腱鞘炎でハサミを使うのが苦痛
  • 腱鞘炎の対処方法が分からない

この記事では、腱鞘炎の基本情報から、美容師が特に注意すべきバネ指とドケルバン病の特徴、予防方法、そして万が一発症した際の対処法までを詳しく解説します。長いキャリアを持続させるために、手の健康を守りましょう。

この記事を読むとわかること
  • 腱鞘炎に関する基礎知識
  • 症状が出た場合の効果的な対応方法
  • 日常生活での健康管理のポイント
もくじ

そもそも腱鞘炎とは?

そもそも腱鞘炎とは?

腱鞘炎は、反復的な動作や過度の負荷によって手首や指の腱が炎症を起こす症状です。美容師はハサミやドライヤーを長時間握り続けるため、腱鞘炎のリスクが高まります。腱鞘炎は痛みや腫れ、動かしにくさといった症状を引き起こし、仕事の効率に影響を与えるだけでなく、日常生活にも支障をきたすことがあります。

腱鞘炎のメカニズム

腱鞘炎のメカニズムを解説の前に、まず腱と腱鞘の機能、指の動きについて解説します。腱は筋肉を骨につなぎ、動きを伝達する役割を持ちます。腱鞘とは腱が浮き上がらないようにするトンネル状の組織です。ベルトとズボンのベルト通しをイメージすると分かりやすいかもしれません。

指は細かい作業を行うため筋肉が無く、指を動かす力は手のひらから前腕の筋肉の働きによるものです。手のひらと前腕の筋肉が指の腱を引っ張ることで、指の曲げ伸ばしを行っています。

メカニズム
  • 摩擦と圧迫: 反復動作や不適切な体の使い方により、腱が腱鞘に対して過度の摩擦や圧迫が発生します。特に美容師のように手を細かく使う職業は、腱と腱鞘の摩擦が慢性的に起こりやすいです。
  • 炎症の発生: 摩擦や圧迫が続くと、腱や腱鞘に微小な損傷が生じ、炎症反応を引き起こします。炎症が起こると、腱や腱鞘が腫れ、痛みや違和感を感じるようになります。
  • 機能の低下: 炎症により腱鞘が腫れると、腱が腱鞘を通れなくなり摩擦が発生します。指や手首の動きが制限されたり、動かす際に痛みを伴うようになります。
  • 慢性化のリスク: 繰り返しの摩擦や圧迫、炎症が長期間にわたって続くと、腱鞘炎は慢性化するリスクがあります。慢性的な腱鞘炎では、症状が長引き、日常生活や仕事に大きな影響を及ぼすことがあります。

腱鞘炎の2タイプ

腱鞘炎の2タイプ

腱鞘炎には「バネ指」と「ドケルバン病」の2タイプがあります。それぞれの特徴を紹介します。

バネ指

バネ指は、指の屈筋腱が厚くなるか、またはその腱を包む腱鞘が狭くなることで、指を曲げるときに引っかかり、指が曲がらない、指が完全に伸びない、バネのように跳ねるように伸びてしまう状態です。

始めのうちは、指に熱感や腫れ、痛みが出ます。手のひら側の指の付け根に痛みや腫れが出始めたら注意が必要です。症状が進行すると、自力で指を曲げ伸ばしできなくなってしまいます。

ドケルバン病

ドケルバン病は、親指の付け根の腱鞘に炎症が生じる腱鞘炎です。親指側の手首にある腱鞘や腱が炎症によりスムーズに動くことが出来ず、痛みや腫れ、動きの悪さが起こります。

親指を動かす際の痛みや腫れが特徴で、炎症が進行すると手首の動きにも影響が出ます。症状としては、親指を動かすと手首に痛みが出る、手首が腫れる、力が入らなくなるなどが特徴的です。腱鞘炎は指に痛みが出るイメージを持つため、手首に痛みが出るドケルバン病を見落としてしまい、放置してしまい悪化するケースもあります。痛みや違和感を覚えたら一度検査を受けてみてください。

まずは予防しよう

まずは予防しよう

腱鞘炎になる前に、日ごろからケアをしましょう。ストレッチから生活習慣の見直しまで、実践的な予防策をご紹介します。

ストレッチ

手や指の筋肉を伸ばすストレッチは、腱鞘炎予防に効果的です。特に仕事前後の定期的なストレッチは、腱や筋肉の柔軟性を高め、炎症のリスクを減らします。簡単な手のひらや指のストレッチから始め、日常的に行うようにしましょう。

ストレッチはゆっくりと、リラックスした状態で行いましょう。早く動かす、急に伸ばすといった動きは、かえって炎症を起こしかねません。また、腱鞘炎が発症した場合は、ストレッチを行うと悪化してしまう場合があります。腱鞘炎になったらまずは医師の診断を受け、効果的な治療を受けましょう。

マッサージ

手や指のマッサージは、緊張を和らげ血行を促進する効果があります。特に、一日の仕事の終わりにマッサージを行うことで、筋肉や腱の疲労回復を助けることができます。

マッサージは強い力で行わず、軽くもみほぐす程度にしましょう。ストレッチと同様に、発症後行うと悪化させてしまう場合があります。また、痛みの緩和にはなりますが、根本的解決にはなりません。必ず医師の診断を受けるようにしてください。

手の動かし方を変える

作業中に手の握り方や角度を意識的に変えることで、一部の腱にかかる負担を分散させられます。また、必要以上に力を入れないよう注意しましょう。

施術には自身のやりやすい手の動かし方があると思います。その中で、少しだけ肩から動かすように意識をするだけでも、腱鞘炎のリスクが低下します。

仕事以外は手を休める

美容師は仕事中、手を酷使するため、仕事以外の時間はできるだけ手を休めるようにしましょう。家事やスマートフォンの操作など、日常生活でも手に負担がかかる場合は普段と反対の手で行うなど、適宜休息を取ることが予防につながります。

腱鞘炎に対する一番の予防と対策は「安静」です。手首や指に違和感、痛みを感じたら無理せず安静にしましょう。その後なるべく早くに医師の診断を受けてください。

腱鞘炎になってしまったら

腱鞘炎になってしまったら

腱鞘炎を発症してしまった場合の対処法を紹介します。日常生活でできるケアから専門的な治療まで、幅広く解説します。

整形外科・整骨院での診察を受ける

腱鞘炎が自然に良くなることはほぼありません。重症化する前に整形外科での診察を受けましょう。専門の医師による正確な診断と治療が、早期回復につながります。重症化すると手術が必要になるケースもあります。

放置だけは絶対にしないでください。ストレッチやマッサージなどの方法はあくまでも予防です。自身で直そうとして悪化してしまうケースもあります。安易な自己判断を行い重症化する前に、専門家に相談しましょう。

テーピング・サポーターを着用する

腱鞘炎になってしまった場合、テーピングやサポーターの使用が効果的です。サポーター自体には腱鞘炎を直す効果はありません。しかし、患部を固定・圧迫し、動きに制限をかけ痛みを抑えるため、悪化を防ぐ効果があります。

また、サポーターをすると「自分は腱鞘炎だ」という意識を持てるため、手の使い過ぎなどを意識的に抑えられるようになります。

患部を温める

患部に痛みがない場合は温めることで血行が促進され、コリやこわばりが和らぎます。温かいタオルや湯たんぽを使用すると、自宅でも簡単に行えます。

ただし、痛みがある場合は熱を加えることで症状が悪化する場合もあるため、痛みが無くこわばりがある場合のみ温めるようにしてください。

痛みがひどいときは患部を冷やす

炎症による痛みがひどい場合は、患部を冷やすようにしましょう。冷却パックや保冷剤をタオルで包んで患部に当てることで、血液の流れを抑制し炎症の痛みを緩和できます。

冷却は炎症を抑え腱鞘炎の進行を遅らせる一時的な対処であり、根本的な治療ではありません。必ず治療を受けるようにしてください。

安静にする

腱鞘炎に対する一番の対処法は「安静」です。基本的に腱鞘炎は手の使い過ぎにより、腱や腱鞘に炎症が起こるため発症します。できるだけ腱を動かさないのが理想です。

場合によっては一時的に仕事を休むのも良いでしょう。腱鞘炎の悪化で美容師を辞めてしまう方もいます。一時の休業で一生の職を守れると考えれば、休業も選択肢に入るのではないでしょうか。

まとめ

美容師としての仕事は、手への負担が大きく、腱鞘炎のリスクが常に伴います。この記事では、腱鞘炎の原因となるバネ指やドケルバン病の特徴、日々の予防方法、そして症状が現れた際の対処法を紹介しました。

腱鞘炎は悪化すると美容師を辞めてしまう方もいる症状です。また手術が必要になる場合もあります。美容師として長く健康に働き続けるために、腱鞘炎の予防を行い、症状が出たらすぐに医師の診察を受けましょう。

よくある質問

腱鞘炎は何歳で発症しやすいですか?

腱鞘炎は年齢に関係なく発症しますが、特に中年以降の美容師に多く見られる傾向があります。長年の職業経験による反復動作や、腱の経年劣化によって引き起こります。

腱鞘炎は自己診断できますか?

ドケルバン病であれば、「アイヒホッフテスト」で診断できます。親指を握りこみ、小指側へ手首を曲げ、親指側の手首にや親指の付け根に激しい痛みがあると腱鞘炎の疑いが強いです。

ただ、あくまでも自己診断であり、正確な判断は難しいです。何より、何事もなければそもそも違和感や痛みは出ませんので、違和感や痛みがある時点で異常だと判断し、医師の診察を受けてください。

腱鞘炎は完治する病気ですか?

適切な治療と休息、予防策を行えば完治する可能性は高いです。ただし、反復する作業を続けると再発のリスクがあります。

腱鞘炎の治療に保険は適用されますか?

整骨院による治療の場合、発症してすぐの腱鞘炎であれば保険適用になります。ただ、長期に至る腱鞘炎は慢性疾患の扱いになる可能性があるため、保険適用外の可能性があります。

腱鞘炎に良い食事はありますか?

直接的な影響は限定的ですが、全般的な健康を支えるバランスの良い食事が良いです。特に、炎症を抑える効果があるとされるオメガ3脂肪酸を多く含む食品(例:青魚)や、抗酸化物質を豊富に含む果物や野菜を摂取すると良いでしょう。

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