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サロン経営をしていくうえでSNS集客を避けて通ることはできません。
- SNSを活用してもなかなか集客できない
- どのSNSを使うべきか分からない
- 一貫したブランドイメージを維持するのが難しい
SNSを上手に運用すれば、新規集客だけでなく、リピーターの獲得や、口コミでの拡散も期待できます。今回は代表的な3つのSNS(instagram・Twitter・Facebook)を運用する際のポイントを解説します。
- 各SNSの特性に応じた効果的な運用方法
- SNSを通じて新規のお客様を獲得するテクニック
- ブランドイメージを統一する投稿のコツ
すべてのSNSに共通する運用上の注意点


SNSは美容室の集客に効果的なツールですが、ポテンシャルを引き出すためには、どのSNSにも共通する運用方法を知っておく必要があります。今回は4つに分けて解説します。
ポイント①充実したプロフィールを作る
プロフィールは、サロンの第一印象を決めるページです。ここで、美容室の基本情報やコンセプト、得意技術などを伝えられれば、お客様の関心を引き付けることができます。たとえば、高級感のある内装と経験豊富なスタッフをウリにしているサロンなら、その特徴を活かしたプロフィール文や高解像度の店内写真を掲載すると良いでしょう。
逆に、アットホームな雰囲気でリーズナブルな価格をポイントとするサロンは、暖かい色合いの写真やリラックスしたスタッフの笑顔の写真を中心に掲載することで、その雰囲気を伝えることができます。
ポイント②内容を統一する
投稿する内容は、サロンのブランドイメージと連動していることが重要です。お客様に安心して閲覧してもらうためには、一貫性のある投稿を心がけましょう。統一された内容の投稿はフォロワーを増やすだけでなく、リピーターの獲得など、長期的な信頼関係を築く土台となります。
例えば、シックなデザインのサロンであれば、投稿の色合いやフォント、写真のスタイルなどを統一することで、高級感をアピールできます。一方、ポップでカジュアルなサロンは、明るくてカラフルなデザインを中心に投稿することで、楽しさを伝えることができます。
ポイント③狙った時間に、定期的に投稿する
継続は力なり。長期的な集客には、定期的な投稿が必要不可欠です。週に数回、特定の曜日や時間に投稿をすることで、フォロワーは投稿を楽しみに待つようになります。また、新しい施術技術や商品の情報を定期的に更新することで、フォロワーからの興味を継続的に引き付けることができます。
投稿するタイミングは自サロンが狙っているお客様がSNSを閲覧する時間帯がいいでしょう。接客業のお客様がターゲットであれば土日の投稿は避けるなど、ペルソナを意識した投稿がポイントです。
ターゲットにするお客様の具体的なイメージ。
ポイントは可能な限り具体的な人物像を作ること。
ペルソナを設定することで施策に一貫性が生まれる。
例)
- 25歳女性
- 居住地:蒲田
- 勤務先:五反田の保険代理店のOLさん
- 趣味:カフェ巡り、ランチ
- 髪が細く、傷みやすいことが悩み
- 髪の毛に疎いわけではないけど正しいケア方法を模索中
ポイント④画像や映像を中心のコンテンツにする
文字よりも写真の方が直接お客様に訴えかけることができます。ポイントは素早くお客様に関心を持ってもらうこと。ページを開いてからの1秒が勝負です。最近は動画も増えていますが、開いた瞬間に「気になる!」と思ってもらうことがその後のスワイプや動画視聴につながります。
せっかく上質なコンテンツを持っていても、あとのページに隠れてしまっていては、せっかく投稿を開いてくれたお客様に見てもらえないかもしれません。
動画や画像を用意するのは、思いついた文章を打ち込むだけの投稿よりも大変です。広く、浅く情報をバラまくよりも、ペルソナから注力するSNSを逆算して決めるといいでしょう。
お客様の役に立つ情報を発信して予約を獲得しよう


お客様が投稿を見てくれるか否かを分けるポイントは、役に立つか否かです。お客様の困りごとや関心ごとを解決できる情報を投稿すれば、自然とお客様の関心はついてきます。自分たちが発信したいことよりも、お客様が何を求めているか常に考えましょう。
ポイント⑤施術前後の写真や動画で技術力をアピール
技術力は美容室が最もアピールすべき側面です。施術前後の写真や動画を投稿することで、その技術力を具体的にアピールすることができます。パーマやカラーの変化をダイナミックに捉えた動画や、カットの前後を比較した写真などを投稿することで、お客様に関心を持ってもらえます。
さらに、施術したお客様に喜びの声やリアクションを共有してもらうことで、他のユーザーにもその技術力を信頼してもらうきっかけを作り出すことができます。
ポイント⑥キャンペーンやクーポンを発信してお得感を演出
限定のキャンペーンやクーポンを発信すれば、お得感を提供し、サロンへの来店を促す強力な手段となります。例えば、新商品の発売や季節のイベントに合わせて特別価格のキャンペーンを行い、それをinstagramのストーリーズやフィードで積極的にアピールすることで、短期間での集客効果を狙うことができます。
ポイント⑦スタッフブログで親近感を演出
お客様はサロン選びをするとき、従業員の人柄も見ています。スタッフブログとして行う投稿では、挨拶だけでなく、スタイリストの人柄も伝わるように、趣味や特技などのパーソナルなことを書くことといいでしょう。「この人に施術してもらいたい!」と思ってもらえれば、根強いリピーターになってもらえるかもしれません。最近だとコスプレが好きな美容師さんがインスタで有名になっているのなどが良い例です。
ポイント⑧ハッシュタグを上手に使って認知を獲得しよう
認知してもらうためには、検索に引っかかることが必要不可欠です。ハッシュタグはお客様に自サロンやアカウントを見つけてもらうための足がかりになります。ヘアスタイルについてのハッシュタグは以下の3点を抑えるように記載しましょう。
- スタイルの名前(ショート、ボブ等)
- 色味(オリーブベージュ、くすみカラー、アッシュ等)
- カラー名(インナーカラー、ハイライト等)
類似した色味やスタイルの名称も入れておくと、少し認識のずれがあるお客様にもリーチできます。
雰囲気を伝えたければ、シーンに合わせたタグ選びも効果的です。振袖用の「#成人式カラー」などは検索する人の多いワードです。
サロン集客と言えば!定番のInstagram


Instagramは、美容業界において非常に重要な集客ツールとなっています。ビジュアル重視の特性がサロンのサービスをアピールするのに最適です。ここでインスタについて書くと非常に長い記事になってしまうので、インスタ集客のポイントを知りたい方は以下の記事をご覧ください。


バズで集客ならTwitter(X)
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Twitterは瞬発力が求められるSNSです。一つのツイートがバズれば一夜にして数万人のアクセスが期待できますが、Twitterの特性を理解しないままに利用すると、炎上のリスクが高まります。
利用者が多くてシェアがしやすいのでバズを生みやすい
Twitterの特徴は、情報が瞬時に拡散するスピードです。たとえば美容師としての日常や施術の裏側を伝えるようなツイートは、フォロワーの共感を得やすく、リツイートを多く集める可能性が高まります。
炎上しやすいので注意
な発言や誤解を招く内容を投稿は瞬時に拡散し、サロンのイメージダウンに繋がる恐れがあります。常に品質の高いコンテンツを意識し、投稿前には誰かを攻撃していないか、けなしていないかなどの確認をしましょう。
客層がinstagramと違うので投稿内容を分けよう
TwitterとInstagramのユーザー層は違います。Twitterは情報収集や意見交換の場としての側面が強く、Instagramはビジュアルを楽しむ場としての側面が強いです。SNSの特性に合わせた投稿をすることで、より効果的な集客が期待できます。
アニメやコスプレなどのサブカルチャーと親和性が高いこともTwitterの特徴。コスプレ用のヘアスタイルに自信があるという場合はTwitterを主戦場にしてみてもいいでしょう。
ブログ的に運用できるFacebook


Facebookは多くのビジネスオーナーにとって、手軽にホームページのように運用できるSNSです。詳細な情報やイベントの告知、顧客とのコミュニケーションを行う機能が充実しているため、情報を正確に伝えることに適しています。
企業サイトとしても運用できる
Facebookページでは、企業の公式サイトと同じような情報提供やブランドイメージの構築が可能です。サロンの基本情報や、新しいサービスの紹介、スタッフの紹介などを詳細に掲載できます。また、実際の施術例やお客様からのレビューコメントを載せることで、新規のお客様に信頼感を持ってもらう効果も期待できます。
instagram・Twitterより上の年齢層を狙おう
Facebookのユーザー層は、比較的年齢が高めなため、中高年層の顧客をターゲットとして集客する際に有効です。この年齢層はオフラインでの口コミが多く、リピートの可能性が高いため、既存のお客様からのつながりを活かす運用がいいでしょう。
まとめ|SNSを戦略的に運用して集客力を上げよう
プロフィールの充実から、投稿内容の統一、そして定期的な投稿は、どのSNSを利用する場合でも共通の鉄則です。Instagramはビジュアル重視での情報発信が鍵となり、とくに施術のビフォーアフターをアピールすることが予約につながりやすくなります。
一方、Twitterは情報の拡散力を最大限に活用しつつ、炎上リスクを回避する適切なコミュニケーションが求められます。そしてFacebookは中高年層をターゲットとした情報発信に適しており、企業サイトのような運用も可能です。
それぞれのSNSの特性を理解し、効果的に活用することで、美容室の集客力を大きく高めることができるでしょう。
よくある質問
美容室がSNSを活用して集客を効率化するおすすめツールは?
SNS単体であればまずは動画と画像に特化したinstagramがいいでしょう。instagramに投稿するための写真はiPhoneのカメラでも十分。撮り方と加工に気を付ければ、最初から高価な機材は不要です。
美容室が他店と差をつけるために、SNSでの集客方法は?
クオリティそのもので差をつけるよりも、店舗がある地域の中で自サロンに独特のコンセプトを全面的に打ち出した方がいいでしょう。ヘアスタイル半分、ブランディング半分くらいのバランスから始めてみましょう。
美容室がSNSを活用するメリット・デメリットは?
メリット:新規のお客様、特に潜在顧客と呼ばれる、自サロンに来る可能性があったが、来ていなかったお客様の獲得。たとえば「店舗は知っているけど、どんなところか気になっている」というお客様にサロンの雰囲気や技術を知ってもらえます。
デメリット:SNS集客には時間がかかります。少なく見積もっても、半年以上の戦略的な運用が必要です。
美容室のSNS集客におすすめの投稿ネタは?
自店の雰囲気、スタッフ紹介とヘアスタイルを交互に投稿に投稿することをおすすめします。ヘアスタイルのクオリティと撮影技術にとても自信がある場合はヘアスタイルだけで押し通してもいいでしょう。